2023.05.04.Thu

「舞 姫」

   

  
        聖乃あすか
   
Musical「舞姫」-MAIHIME-
〜森鴎外原作「舞姫」より〜
脚本・演出/植田景子
日本が近代国家へと歩み始めた明治期。
国費留学生として周囲の期待を一身に背負いドイツ留学を果たした太田豊太郎が出会ったのは、清らかで美しい踊り子エリス。
彼女と過ごすうちに心のまま生きる喜びを知り、純粋な愛を育む豊太郎だったが、二人の関係は世間の中傷の的となる。
日本への郷愁と祖国への使命感を抱え、苦悩する豊太郎。
やがて、彼の才能を惜しむ者たちの想いが、二人を悲劇の淵へと追い詰めて行き…。
明治の文豪、森鴎外の初期の傑作「舞姫」をもとに、2007年に花組バウホール公演としてミュージカル化した『舞姫』-MAIHIME-。
哀愁に満ちた旋律に乗せ、愛する人と祖国への想いの間で葛藤する主人公の心の内を鮮烈に描き、高い評価を得た作品の待望の再演。

明治十八年、日本が近代国家建設に向け、欧米諸国に追いつこうと国力を養っていた時代――。
日本陸軍のエリート官僚、太田豊太郎は法学を学ぶ為、国費留学生としてドイツへ赴くこととなる。
日本国の発展に貢献するという大きな役目を担った豊太郎は、母・、妹の、そして親友の相沢謙吉に見送られ、大海原の彼方へと旅立つ。
ヨーロッパ大陸へと足を踏み入れた豊太郎は、日本にはない西欧の“自由と美”の精神に触れ感動を覚える。
西洋にはあらゆる分野において学ぶべき事が沢山あると悟った彼は、最終目的地ベルリンで様々な階級や職種の人々が集まるドイツ人のサロンへと通う。
そして多くの人と積極的に交流を持つのだった。
しかし、豊太郎の上司・黒沢は、政府が与えた課題は軍事法の研究であり、専門外の分野に首を突っ込むような行き過ぎた行動は慎むようにと彼を叱責する。
留学生仲間の中には、日本人同士の付き合いを疎かにし、西洋の考え方に傾倒する豊太郎に反感を持つ者も少なくなかった。
ある昼下がり、豊太郎は街角で馳芳次郎という画家と知り合う。
私費留学生としてこの街に滞在している芳次郎は、貧しい生活を続けながら自らの手で進むべき道を切り開き、ひたすら夢を追い続けていた。
そんな芳次郎の生き方に憧憬を覚え、エリート官僚たるべくして歩んできた自らの半生を思い起こす豊太郎…。
やがて彼は、ある教会の前で声を押し殺して泣いている一人の少女に出会う。
理由を尋ねた豊太郎に、彼女は父を失い金銭的に困っていると戸惑いながら話し始めるのだった。
そしてエリスというその少女の話に胸を痛めた彼は、これをお金に換えるようにと持っていた時計を手渡す…。
三日後、豊太郎のもとへエリスが訪ねてくる。
ヴィクトリア座の踊り子である彼女は、豊太郎に礼を言い、必ず借りた金は返すと話す。
豊太郎の優しさに触れ次第に彼を慕うようになるエリス。
そして豊太郎もまた、彼女との出会いによって心のままに生きる喜びを知り、これほどまでに激しい想いが自分の中に存在していたことに気付かされるのだった。
数ヶ月後、豊太郎とエリスの交際は、世間の中傷の的となっていた。
それを理由に豊太郎は、黒沢から日本への帰国命令を受ける。
命令に従わない場合は全ての官職を失い、国からの援助を一切断つと告げられた豊太郎は、その理不尽な処分に納得出来ず帰国命令を拒み、免官処分となる。
そんな豊太郎のもとに母・倫が亡くなったという知らせが届く。
豊太郎の免官を知り失望した倫は、彼を諫める為自害したのだ。
自責の念に苛まれる豊太郎は、祖国への思いとエリスへの深い愛の間で苦悩する…。
全てを失った豊太郎は、エリスの家に移り住み新しい生活を始めていた。
エリスの母ローザの反対に合いながらも、穏やかな時間を過ごす二人…。
そんなある日、相沢が日本の次期首相候補と言われる天方伯爵と共に彼の秘書としてベルリンへやって来る。
相沢の話によれば、以前ベルリンの宮廷舞踏会で豊太郎と言葉を交わしたことのある天方が、彼の才能を高く評価し是非とも仕事を任せたいというのだ。
数日後、豊太郎は天方からの依頼を受け、日本が近代国家としての政治基盤を整える上で、最も重要な大日本帝国憲法草案を立ち上げる仕事を手伝うこととなる。
天方に引き合わせてくれた相沢の心遣いに感謝する豊太郎。
だが、相沢にエリスとの関係を責められ、豊太郎は今は彼女と離れる事は出来ないと答えるのだった。
しかし、日本への郷愁そして祖国の発展の為に自分に課せられた大きな任務に、豊太郎の心は揺れ動き始めたいた…。
やがて豊太郎の将来を案じた相沢は、エリスに手切れ金を渡して彼と別れさせようとする。
だが、彼のその友情が、豊太郎とエリスを永遠に取り返しのつかない悲劇へと導いてしまうのだった――。

     

        
花組新3番手に昇格したコノヒトが2度目のバウ主演。
からの…
ヒロインはコノヒトがキターーーーーーっっっ
前作はWSだったので、今回がバウ単独初ヒロインとなります。
   
2023年5月3〜14日(宝塚バウホール)での公演スケジュール。
       
ハイ
配役比較
 2023年花組版  2008・07花組
太田豊太郎
(おおたとよたろう。法学を学ぶ為にドイツに渡る日本陸軍所属の国費留学生)
聖乃あすか愛音羽麗
幼い豊太郎
七彩はづき/瞳ゆゆ
大学時代の豊太郎
遼美来/彩城レア
太田倫
(ミチ。豊太郎の母)
美風舞良/梨花ますみ(専科)/梨花ますみ
太田清
(キヨ。豊太郎の妹)
詩希すみれ/舞城のどか
相沢謙吉
(あいざわけんきち。豊太郎の東大時代からの旧友。天方大臣の秘書)
帆純まひろ/未涼亜希
天方伯爵
(政府の重鎮である政治家、軍人。次期首相と目される)
一樹千尋(専科)/星原美沙緒(専科)
ドクトル・フォン・ヴィーゼ/※
(日本滞在経験を持つ法学博士。豊太郎の師、よき理解者)
和海しょう/紫峰七海
マチルダ・フォン・ヴィーゼ
(ドクトル・ヴィーゼの娘)
二葉ゆゆ/舞名里音
黒沢玄三
(ベルリン駐在の陸軍長官。豊太郎の上司)
紅羽真希/白鳥かすが
岩井直孝
(衛生学を学ぶ国費留学生、軍医。人は良いが小心者)
泉まいら/日向燦
丹波照磨
(政治学を学ぶ国費留学生、官人。華族出身で気位が高い)
愛乃一真/夕霧らい
大河内勲
(軍事学を学ぶ国費留学生、軍人。策士で世渡りが上手い)
太凰旬/祐澄しゅん
  
エリス・ワイゲルト
(ヴィクトリア座の踊り子。生涯、忘れえぬ豊太郎の恋人)
美羽愛野々すみ花
ローザ・ワイゲルト
(エリスの母親)
万里柚美(専科)/光あけみ(専科)
アーニャ
(ヴィクトリア座の踊り子)
美里玲菜/瞳ゆゆ
ケティ
(ヴィクトリア座の踊り子)
稀奈ゆい/白姫あかり
  
馳芳次郎/※
(はせよしじろう。西洋の美術を学ぶ為、私費でベルリンに暮らす画家)
侑輝大弥/華形ひかる
ミリィ/※
(芳次郎の恋人。売れっ子の絵のモデル)
咲乃深音/華月由舞
フラウ・シュミット
(画廊の女主人)
琴美くらら/愛純もえり
  
ホットワイン売り
(歌手)
美空真瑠/彩城レア
カール
(カフェのボーイ)
夏希真斗/輝良まさと
医者
夏希真斗/
青木英嗣
(ドイツ留学に旅立つ若者)
美空真瑠/彩城レア
    
※初演の役名はドクトル・ヴィーゼ。
※初演の役名は原芳次郎。
※初演の役名はマリィ。
 
2007年、花組で愛音羽麗×野々すみ花コンビによりバウホール初演。翌年、日本青年館で続演。
  
  
  
        
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