2022.10.14.Fri
「フィレンツェに燃える/Fashionable Empire」

柚香光×星風まどか
ミュージカル・ロマンス「フィレンツェに燃える」
作/柴田侑宏 演出/大野拓史
国家統一運動が起こり始めた1850年頃のイタリア、フィレンツェ。
侯爵家の長男で、聡明で高潔な貴公子アントニオは、酒場の歌姫から貴族の未亡人となったパメラと出会い、その想いの深い瞳に魅入られ恋に落ちる。
アントニオとは対照的に奔放な性格の侯爵家の次男レオナルドは、パメラが兄を破滅に導く悪女であると考え、二人を引き離す為に偽りの恋を仕掛けるのだが…。
1975年に雪組で上演され絶賛を博した『フィレンツェに燃える』。
愛の二面性をテーマに描かれた哀感溢れるミュージカル作品の初の再演に、柚香光を中心とした花組が挑みます。
フランス革命に端を発する激動の余波がヨーロッパ中に広がり、イタリアで国家統一運動の機運が高まり始めていた頃…。
フィレンツェの貴族、バルタザール侯爵家の長男アントニオは、常に家のことを第一に考える品行方正な青年だった。
対照的に次男のレオナルドは自由奔放な熱血漢で、巷の人々との付き合いを通じて国家統一運動への関心を抱くようになり、父であるバルタザール侯爵の不興を買っていた。
正反対の二人だったが、レオナルドは聡明でノーブルな兄を敬愛し、アントニオもまた弟の軽薄に見える言動の内に秘められた情熱と行動力を愛し、二人は強い兄弟愛で結ばれていた。
ある日、侯爵家の遠縁にあたる亡きクレメンティーナ公爵の妻パメラが、バルタザール侯爵に招かれてフィレンツェにやってくる。
元は酒場の歌姫で、親子ほど歳の離れた公爵の四度目の妻となって貴族の列に加わったパメラに、フィレンツェの貴族たちは冷ややかな視線を注ぐ。
しかしパメラが時折見せる血の吹きそうな眼に魅せられたアントニオは、自分を蔑む貴族たちに敢えて挑戦的な態度を取る彼女を支えようと心に決める。
長い屈辱の日々を一人で耐え続けてきたパメラは、そんなアントニオの優しさに安らぎを感じ、彼に惹かれていく。
アントニオからパメラとの結婚を考えていると打ち明けられたレオナルドは、パメラという女は兄がいる穢れのない世界に生きる人間ではないと猛反対するが、アントニオは聞く耳を持たない。
兄の純粋な愛情が破滅を招くことを恐れたレオナルドは、兄のために彼女を奪い取ろうとパメラに近づく。
アントニオを愛するようになっていたパメラだったが、自分の存在が彼の一生を台無しにしてしまうと悟り、レオナルドの誘いに乗ってアントニオに愛想尽かしをするのだった。
パメラとの恋に破れ傷つくアントニオを見るうちに、シュザンテ家のアンジェラは、実は彼を愛していたことに気づく。
また、レオナルドは兄を救うためにパメラに仕掛けた恋が、実は本物であったことを自覚するのだった。
一方、クレメンティーナ公爵の死にパメラが関係しているのではと疑念を抱く男がいた。
パメラの元恋人で憲兵隊将校のオテロ。
彼はパメラを追ってフィレンツェにやってきていた。
それぞれの思いが交錯する中、五月のカーニバルが始まる…。
ショーグルーヴ「Fashionable Empire」
作・演出/稲葉太地
時代や流行の先端を行く洒落者達が集う“Empire(帝国)”を舞台に、時にクールに、時に熱いビートのうねりで人々を魅了する数々の場面で構成するスタイリッシュなショー作品。
花組トップスター・柚香光の持つ都会的で洗練された魅力に焦点を当てると共に、花組生達の多彩な輝きを様々なグルーヴに乗せて、極上のエンターテインメントをお届け致します。

ゆずまどお披露目以来1年ぶりの全ツ。
名作の再演でございます。
名作と銘打ってはいますが、初演があまりにも今は昔すぎて、映像すら残っていないということですから、これはもはや迷作の再演なのか名作の初演なのか大いに迷うところでございます。
2022年10月14〜17日(大阪・梅田芸術劇場)
10月21〜23日(神奈川県民ホール)
10月25日(長野・ホクト文化ホール)
10月26日(長野・サントミューゼ上田市交流文化芸術センター)
10月28〜30日(宮城・名取市文化会館)
11月1〜3日(愛知・名古屋市民会館大ホール)
での公演スケジュール。
専科から高翔元組長・梨花元副組長出演。みとさんは芝居のみ。
裏はバウWSなので、路線スター陣はほとんど全ツ組に入りましたな。
海叶あさひ(研6)が全日程休演。
直近の星組全ツが諸々の不運に見舞われましたから、今回も代役やら、もしもの場合を想定して、いつも以上の対策を練って上演するのでせう。
ハイ

2022年花全ツ版 1975年雪大劇場版
アントニオ/
(バルタザール侯爵家の跡継ぎ)
柚香光/汀夏子
レオナルド/
(アントニオの弟)
水美舞斗/みさとけい・順みつき
レナート・パリアーノ伯爵/
(アントニオの友人)
聖乃あすか/常花代
アンジェラ/
(アントニオ、レオナルドの幼馴染)
星空美咲/沢かをり
ルチア/
(アンジェラの姉)
春妃うらら/千花さち代
セレーナ/
(アンジェラの妹)
愛蘭みこ/?
セルジオ/
(アンジェラの弟)
――/真咲佳子
マルガレート・シュザンテ伯爵夫人/
(アンジェラの母)
梨花ますみ(専科)/三鷹惠子
バネッサ/
(シュザンテ伯爵家のメイド)
美遥あゆ/一本美樹
ビットリオ/
(アントニオとレオナルドの従兄弟)
愛乃一真/鳳城ひろき・みさとけい
バルタザール侯爵/
(アントニオとレオナルドの父)
高翔みず希(専科)/大路三千緒
マリア/
(バルタザール侯爵家のメイド)
凛乃しづか/志都美咲
カルロ/
(バルタザール侯爵家の老執事)
航琉ひびき/岸香織
ロベルト/
(カルロの息子)
侑輝大弥/上條あきら
ジュゼッぺ/
(ロベルトの仲間)
龍季澪/夏照子
レンツォ/
(ロベルトの仲間)
翼杏寿/?
パオロ/
(ロベルトの仲間)
美空真瑠/丘千明
パメラ・クレメンティーナ公爵夫人/
(亡きクレメンティーナ公爵の妻)
星風まどか/高宮紗千
マリエッタ/
(パメラの小間使い)
七彩はづき/麻路まりこ
オテロ・ダミーコ/
(国家統一運動を取り締まる憲兵隊長。パメラの元恋人)
永久輝せあ/麻実れい
マチルド/
(オテロの愛人)
咲乃深音/麗美花
マンガーノ大佐/
(憲兵隊総司令官)
和海しょう/?
ファルコ/
(憲兵隊員)
泉まいら/?
エンニオ/
(憲兵隊員)
和礼彩/?
ジーナ/
(酒場の女主人)
華雅りりか/木花咲耶
マッダレーナ/
(酒場の歌姫)
湖春ひめ花/矢代鴻
イザベル/
(酒場の女。ロベルトの恋人)
都姫ここ/瑞穂まり
アリダ/
(酒場の女)
七彩はづき/高ひづる
ミランダ/
(酒場の女)
凛乃しづか/昇路みちる
マルタ/
(酒場の女)
三空凜花/松方里佳
ディノ/
(酒場の客)
涼葉まれ/?
ジロッティ/
(酒場の客)
青騎司/?
ルイジ/
(酒場の客)
遼美来/?
アルド/
(酒場の客)
瀬七波いろ/?
コレッティ/
(フィレンツェの貴族)
華雅りりか/瀬戸千尋
ラドバーニ/
(フィレンツェの貴族)
春矢祐璃/麻樹こずえ
パリ/
(街の男)
南音あきら/?
ザッフィ/
(街の女)
湖華詩/?
淑女/
湖春ひめ花・七彩はづき/
※1975年、雪組で汀夏子×高宮沙千トップコンビにより大劇場初演。


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