2022.11.25.Fri

「蒼穹の昴」

    

 
            彩風咲奈
     
グランド・ミュージカル「蒼穹の昴」
〜浅田次郎作「蒼穹の昴」(講談社文庫)より〜
脚本・演出/原田諒
19世紀末、清朝末期の中国・紫禁城を舞台に繰り広げられる浅田次郎の大ベストセラー小説「蒼穹の昴」の初の舞台化に、宝塚歌劇が壮大なスケールで挑みます。
「汝は学問を磨き知を広め、帝を扶翼し奉る重き宿命を負うておる」──。
梁家屯の地主の次男・梁文秀(リァン・ウェンシウ)は、韃靼の老占い師から受けた予言をふと頭に浮かべていた。
果たして自分にそのような才覚があるものなのか…。
程なくして熾烈な科挙の試験に首席で合格した文秀は、清国の政治の中枢へと否が応でもその身を置くこととなる。
光緒帝に仕え、改革派の俊英として名を馳せる文秀と、かつて義兄弟の契りを交わした極貧の少年がいた。
その名は李春児(リィ・チュンル)。
彼もまた、老占い師から告げられた「その手にあまねく財宝を手にするだろう」という言葉に夢を託し、妹・玲玲(リンリン)を故郷に残し都へ上る。
やがて宦官となった春児は、紫禁城に君臨する西太后の側近へと昇りつめてゆく。
落日の清国。
その分割を狙い、列強の西洋諸国が虎視眈々と迫る中、文秀たちは紫禁城に渦巻く権力への野望と憂国の熱き思いに翻弄されることになる。
人間の力をもってしても変えられぬ宿命などあってたまるものか──激動する時代の流れの中で懸命に、運命に抗い力強く生きる人間たちの勇気、そして希望。
文秀の鮮烈なまでの生きざまを主軸にし、宝塚歌劇版としてドラマティックに、華やかに描き出す超大作歴史ミュージカルにどうぞご期待ください。

「梁文秀。そなたは長じて紫禁城に登り、天子さまの傍らで天下の政を執ることとなろう。学問を琢き知識を博め、帝をお扶けする重き宿命ぞ」――。
19世紀末、清朝末期の中国・河北(かほく)。
村はずれの居酒屋で、飲んだくれて寝てしまった梁家屯(りょうかとん)の地主の次男・梁文秀(リァン ウェンシウ)は、まどろみながら聞いた言葉に目を覚ます。
韃靼(だったん)の老占い師・白太太(パイタイタイ)のいつもの声だ。
仲間たちから科挙の院試に合格したことを囃し立てられた文秀は、必ずや最終試験も突破してみせると心新たにする。
そんなところに、李春児(リィ チュンル)がやって来る。
文秀とは義兄弟の契りを交わした極貧の少年。
彼もまた、白太太から告げられた「その手にあまねく財宝を手にするだろう」という言葉に夢を託していた。
やがて、文秀は熾烈な科挙の最終試験に首席で合格する。
紫禁城に伺候した文秀は、第二等・順桂(シュン コイ)、第三等・王逸(ワン イー)と共に、光緒帝(こうしょてい)とそのおばで紫禁城一の権力を誇る西太后(せいたいごう)に対面した。
古式然とした紫禁城の中で、文秀は清国の現状を一瞬にして突き付けられた思いを味わう。
このままでは、この国は列強の餌食になってしまう…文秀たち若き俊英は、自らに課せられた使命を果たそうと誓い合うのだった。
しかし、そう簡単に光緒帝へと禅譲が行われるのか――。西太后と渡り合えるだけの絶対的な後ろ盾が皇帝に必要なのは明らかだった。
文秀たちの師である大学者・楊喜楨(よう きてい)は、天津総督である李鴻章(り こうしょう)将軍にその任を預けようと考えていた。
一方、文秀の試験に同行し北京にやって来たものの喧嘩をし、文秀と袂を分かってしまった春児は、夜の街をさまよい歩いていた。
そこで盲目の胡弓弾きに出会った春児は、自分が身を立てる道は宦官(かんがん)になる以外にないのではないかという思いに至る。
故郷に戻った文秀は、春児の妹・李玲玲(リィ リンリン)と出会う。
母親は亡くなり春児は宦官になったと玲玲から知らされた文秀は、玲玲を連れて北京に戻ることを決意する。
その時、白太太が現れ、またしても不思議なお告げを残して姿を消す。
「二人は不思議な糸で結ばれている」と…。

    
ー
  
さききわ大劇場3作目にて早くも解散公演。
さき嫁一足先に娘1の座を退きます。
まぁ高学年就任だったしね…イレギュラー人事だったしね…黒期だしね…パリピが育つまでの繋ぎだったんやろうしね…。
これといった代表作にも出合えず、別箱は公演が丸ごと無くなるという悲劇にも直面し、不遇ではあったけど、そもそも娘1の称号を手に入れられたんだからラッキーとするべきか。
まぁ終わり良ければ総て良し。
  
2022年10月1日〜11月7日(宝塚大劇場)、11月26日〜12月25日(東京宝塚劇場)
での公演スケジュール。
  
退団者は娘1(96期)の他、
千風カレン(90期)・コノヒト(100期)・花束ゆめ(103期)
娘役のみ4名が脱落。
次期娘1と同期のブーケさん…。
103期首席入団の雪組一筋。チギ田と誕生日が一緒で、直々にブーケちゃんと名付けられ、可愛がられていた模様。
が、下級生時代は一期上の陽キャラ推しが続き、なかなか目が出ず。
ようやく陽キャを宙に追い出したと思ったら、今度は同期で自分より成績下位のパリピが宙から乗り込んで来て、あっという間に後妻の座をゲット。
そりゃまやる気失くすわな。
 
お待たせ。今作からコノヒトが雪組生デビュー。
組配属された108期もようやく雪組生デビュー。
退団する千風副組長の後任には透真かずき(91期)が決定。
琴羽りり(研8)が初日〜10/6休演。代役はコノヒト
そして
この公演、専科から6人も助っ人が!!
京三紗・汝鳥伶(研52)・一樹千尋(研50)・夏美よう(研47)・悠真倫(研28)・凪七瑠海(研20)の面々。
平均年齢上げすぎでない?
こりゃ専科・雪組合同公演だな。
  
 

 
 
ハイ
主な配役
李春児/  朝美絢
(リィ チュンル。河北(かほく)・直隷(ちょくれい)省静海(チンハイ)県、梁家屯(りょうかとん)の貧しい農民の子)
李玲玲/  朝月希和
(リィ リンリン。春児の妹。両親を失い、文秀に助けられる)
梁文秀/  彩風咲奈
(リァン ウェンシウ。李春児の兄とは義兄弟の契りを交わした間柄。光緒十二年の科挙に首席で合格し進士となる)
順桂/  和希そら
(シュン コイ。満州旗人。光緒十二年の科挙で合格した進士)
王逸/  一禾あお
(ワン イー。光緒十二年の科挙で合格した進士。のちに李鴻章の幕僚となる)
林旭/  紀城ゆりや
(りん きょく。改革派の官吏。文秀たちの同志)
劉光第/  華世京
(りゅう こうだい。改革派の官吏。文秀たちの同志)
楊喜楨/  夏美よう(専科)
(よう きてい。光緒帝の学問の師でもある大学者。文秀たちの才覚を見出す。帝党の筆頭)
楊青筠/  華純沙那
(よう せいきん。楊喜楨の娘)
康有為/  奏乃はると
(カン ヨウウェイ。公羊学者。戊戌(ぼじゅつ)の変法の理論的指導者)
譚嗣同/  諏訪さき
(タン ストン。康有為の弟子。文秀たちと共に戊戌の変法に身を投じる)
   
光緒帝 載湉/  縣千
(こうしょてい ツァイテン。清朝第十一代皇帝。西太后の甥)
常蓮忠/  桜路薫
(じょう れんちゅう。九堂総管都領事の太監(宦官)。李蓮英とは同期の入廷。光緒帝に仕える)
蘭琴/  聖海由侑
(ラン チン。光緒帝に仕える宦官。春児の親友)
醇親王 奕譞/  叶ゆうり
(じゅんしんのう イーシュアン。満州皇族。咸豊帝(かんぽうてい)の末弟であり、光緒帝の実父)
恭親王 奕訢/  日和春磨
(きょうしんのう イーシン。満州皇族。咸豊帝の弟)
鎮国公 載沢/  咲城けい
(ちんこくこう ツァイヅォ。西洋かぶれの満州皇族。光緒帝のはとこ)
隆裕/  野々花ひまり
(ロン ユイ。西太后の姪で、光緒帝の皇后となる)
瑾妃/  沙羅アンナ
(きんぴ。光緒帝の側妃。珍妃の姉)
珍妃/  音彩唯
(ちんぴ。光緒帝の側妃。瑾妃の妹。光緒帝の愛を一身に受ける)
西太后 慈禧/  一樹千尋(専科)
(せいたいごう ツーシー。清朝第九代皇帝・咸豊帝の側室。咸豊帝の死後、三代に渡り政を行う晩清の女傑(じょけつ))
栄禄/  悠真倫(専科)
(えい ろく。満州旗人。汚職により都を追われていたが、内務府大臣として都に戻ってくる。西太后側近の権力者)
李蓮英/  透真かずき
(り れんえい。大総管太監(宦官)。栄禄の朋友で西太后の寵臣)
崔玉貴/  麻斗海伶
(さい ぎょくき。李蓮英配下の太監(宦官))
徳齢/  千風カレン
(とく れい。西太后に仕える女官。容齢の姉)
容齢/  羽織夕夏
(よう れい。西太后に仕える女官。徳齢の妹)
西太后付き女官
杏野このみ・愛すみれ・白峰ゆり・妃華ゆきの・希良々うみ・琴羽りり(有栖妃華)
  
白太太/  京三紗(専科)
(パイタイタイ。韃靼(だったん)の薩満(シャーマン)。星占いの秘術を持つ老女)
   
安徳海/  天月翼
(アン ドーハイ。李蓮英の前任の大総管。失脚ののち盲人となり、胡弓弾きとなって廃寺である富貴寺で暮らしている)
黒牡丹/  眞ノ宮るい
(ヘイムータン。かつて南府劇団に所属し、京劇の名優として西太后の寵を得ていたが、不治の病に罹り、紫禁城を去った)
周麻子/  真友月れあ
(ジョウ マアヅ。富貴寺で暮らす紫禁城を追われたかつての太監。料理の名人)
金八/  稀羽りんと
(チン パー。富貴寺で暮らす紫禁城を追われたかつての太監)
趙掌案的/  星加梨杏
(ちょう チャンアンダ。南府劇団の立役)
盧月鳳/  霧乃あさと
()
嵐秋/  藤影ゆら
()
      
李鴻章/  凪七瑠海(専科)
(り こうしょう。科挙出身の漢人将軍。内乱を平定し直隷総督となり、西太后の信頼を得て洋務運動を進める)
袁世凱/  真那春人
(えん せいがい。李鴻章の幕僚)
  
岡圭之介/  久城あす
(日本最大の発行部数を誇る「万朝報(よろずちょうほう)」の記者。北京に長く赴任している)
トーマス・バートン/  壮海はるま
(「ニューヨーク・タイムズ」の特派員)
ミセス・チャン/  夢白あや
(岡圭之介やトーマス・バートンたちと行動を共にする謎の美女)
     
伊藤博文/  汝鳥伶(専科)
(明治維新を成功させた元勲の一人。日本の初代内閣総理大臣)
柴五郎/  叶ゆうり
(日本公使館の駐在武官)
   
亭主/  汝鳥伶(専科)
家令/  奏乃はると
東安市場の男/  蒼波黎也
北洋軍将校/  眞ノ宮るい
        
   
   
      
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