2022.08.13.Sat

「巡礼の年/Fashionable Empire」

    

   
        柚香光×星風まどか
   
ミュージカル「巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜」
作・演出/生田大和
ピアノの魔術師と称され、19世紀初頭のヨーロッパで絶大な人気を博したピアニスト、フランツ・リスト。
超絶技巧に彩られた情熱的な演奏と、女性達を虜にしてやまない類まれな美貌でパリのサロンを席巻し、瞬く間に時代の寵児となった彼が追い求めたものとは…。
ハンガリー人である事を自認しながら、その生涯の中で母国語を話すことができなかったフランツ・リスト。
自身の本質的なアイデンティティである“リスト・フェレンツ”として生きる事をその胸の内で願いながら、一方でカリスマ性を秘めたスター“フランツ・リスト”であることを自ら欲し、そして周囲から求められ…その狭間で生きる人生に次第に葛藤を覚えていく。
自らの“魂”の居場所を探し、ヨーロッパ中を彷徨い続ける若き日の彼の姿を、運命の恋人マリー・ダグー伯爵夫人とのロマンスを中心に、最大の好敵手でもあるショパンとの友情を交えて描く。
自己とは、自分とは。
そして、自分らしく生きるとは何か?を問いかけるミュージカル作品。

1832年、パリ。
フランスは革命という動乱の時代を経てもなお、権力を握り続ける貴族と、台頭著しいブルジョワジーによって牛耳られていた。
毎夜開かれるサロンでは、享楽と所有欲に溺れる貴族がお抱えの芸術家たちに腕前を披露させ、芸術家たちは己の技と魅力で名を揚げるべくしのぎを削っている。
今宵、ル・ヴァイエ侯爵夫人邸サロンに集まった貴婦人たちのお目当ては、フランツ・リスト――。
類まれなる美貌と、ヴィルトォーゾ、すなわち超絶的な技巧を武器に、パリのサロンを席巻している若きピアニストである。
彼がサロンを訪ねるとなれば婦人たちが詰めかけ、炎のように情熱的な演奏は聴くものを夢中にさせるのだった。
誰もが羨む栄光の真っただ中にいるリスト。
しかしライバルであり同志でもあるフレデリック・ショパンは、人気が高まるにつれて本来の自分を見失っていくリストを案じていた。
ショパンは、リストにある批評を見せる。
ダニエル・ステルンというペンネームで書かれたその記事は、リストを礼賛するものではなく、彼が向き合うべき本質が書かれていた。
リストはダニエル・ステルンの正体を聞き出すと、すぐさまその人物、マリー・ダグー伯爵夫人のもとを訪れる。
マリー・ダグー伯爵夫人は社交界の花形と持て囃されていたが、夫のダグー伯爵との仲は冷え切っており、自らの存在意義を求めるかのように男性名を騙ってひそかに文筆活動をしていた。
社交界で本来の自分を偽って生きてきたマリーは、リストの中に同じ苦しみを見出したのだ。
魂の根底で理解し合える女性と巡り合えた喜びに打ち震えるリスト。
この街で求められているのは、本来の自分、“リスト・フェレンツ”ではなく、虚像のフランツ・リストなのだ――そう気づいたリストは、マリーの手を取って出奔する。
こうして二人の“巡礼の年”が始まった。
パリから遠く離れたスイスへ…ただのフェレンツとマリーとして生きる喜びを取り戻していく二人。
しかし幸せな日々は長く続かなかった…。

ショーグルーヴ「Fashionable Empire」
作・演出/稲葉太地
時代や流行の先端を行く洒落者達が集う“Empire(帝国)”を舞台に、時にクールに、時に熱いビートのうねりで人々を魅了する数々の場面で構成するスタイリッシュなショー作品。
花組トップスター・柚香光の持つ都会的で洗練された魅力に焦点を当てると共に、花組生達の多彩な輝きを様々なグルーヴに乗せて、極上のエンターテインメントをお届け致します。

    

   
れいまど大劇場2作目。
カレーはトップになってからの大劇場主演作が3作連続で延期やら途中休止やらに見舞われ、未だ全日程完走できたことがございません…
今作こそは4度目の正直なるか…てとこですが、もう初日と新公と千秋楽が上演できればそれで良いよ。それくらいの心境でおりませう。
続く5作目うたかたの再演も発表になり、まぁ再演物での退団はなさそうなので、このコンビ、まだまだ続きそうです。
 
2022年6月4日〜7月11日(宝塚大劇場)、7月30日〜9月4日(東京宝塚劇場)
での公演スケジュール。
   
専科から元組長・高翔みず希(研33)がご降臨。専科生として初仕事ですな。
そして退団者。
飛龍つかさ(研11)・若草萌香(研10)・音くり寿(研9)・芹尚英(研8)
前作と同じく4名。
ヤス
何があったんやおめ。98期やろ。男役10年越えて、いよいよこれからでないかい…
新公主演1回・バウW主演(正確にはメインキャスト)1回。別格路線ではあったけど、最近は牛五郎やらヤッさんやら暑苦しい3枚目系キャラがハマるたそ要員として重宝されてたのに、やっぱそういうの嫌だったのか…
でもおとめの好きだった役にどっちも書いてるから、別にそういう訳でも無さそうだな。当たり役に出会えて満足、思い残すことなし、てことなんでせうか。知らんけど。エトワールを演りたいって夢は叶わなかったね…。
音くり…。
まぁもう我慢できなかったんでしょう。このままどれだけ残ってもエリザ演れる日なんか来ないだろうし、下手すりゃゾフィー演らされて同期のまどかを苛め抜かなきゃならんなんて勘弁して頂戴的な。知らんけど。
前娘1在団時はまだサポート要員として必要だったけど、現娘1はもう自力で立てるしねぇ。学年が上がれば上がるほど濃い役が増えてきて女役への転向を迫られるしねぇ。実力無いのはダメ、でも実力有りすぎてもダメ。ほんと娘役って過酷な世界なのです。知らんけど。
芹尚英。退団公演なのに、ムラ公演途中6/28〜7/5を突如休演。代役当日は宇咲瞬が、6/30〜太凰旬が担当。ご苦労なこったです。
海叶あさひ(研6)が東宝全日程休演。それに伴い新公配役も変更に。
朝葉ことの琴美くらら(研6)も東宝初日から休演。琴美は8/17より復帰。
組配属された108期生も東京公演から花組生デビュー。
そして…
前作コノヒトに2番手羽根を背負わせず、コノヒトと同格扱いにして物議を醸した劇団。
今作ではまさかのマイティー2番手羽根デビュー!!!
とわきんぐが3番手羽根を背負い、劇団この2人にしっかりと格差つけてきました。
前作のあの騒ぎは何やったんや…??
単なるスポンサー対策だったのか、予め2人を同格扱いにして様子を見てからどちらを挙げるか決めたのか、アホなファンが抗議の手紙やらメールやら脅迫状やら送りつけた結果のお情け2番手羽根デビューとなったのか。
花組正2番手スターに就任できたこと自体は喜ばしいことやけど、それはつまりもう…先が長くないってことよね?!
 
そいえば新公初ヒロをゲットしたコノヒトがしれっとスチール初デビューしてるのにクリビツ
コノヒトコノヒトを差し置いて。まぁもう次期娘1確定なんでせうな。知らんけど。
  
そして…
  
  

  
    
試練は何度でもやってくるのだ。
ムラ全日程無事終えて、東京公演を前にしての突如初日延期。
7月30〜8月9日の9日間15公演がナッシングに。
その後さらに休止期間が延び、7月30〜8月11日の11日間17公演がナッシングに。
その後さらに休止期間が延び、7月30〜8月14日計14日間21公演がナッシングに。
8/14午後より2週間遅れで東宝初日を迎えるも、1週間も経たずに8/20当日の2公演がナッシングに。
その後さらに休止期間が延び、8月20〜26日の6日間10公演がナッシングに。
その後さらに休止期間が延び、8月20〜9月3日計13日間23公演がナッシングに。
残すところは9/4の大千秋楽のみ…
8/11→8/26に延期された東京新公も結局幻に…。
つまりこの公演、東京全日程の内、
トータル27日間44公演がナッシングとなり、
上演できたのは僅か6日間8公演のみ。
  
  

  
  
ハイ
主な配役
フランツ・リスト/  柚香光
(ハンガリー名“リスト・フェレンツ”。パリのサロンを席巻するピアニスト)
少年リスト/  美空真瑠
アダム・リスト/  航琉ひびき
(リスト・フェレンツの父)
マリア・アンナ・リスト/  春妃うらら
(リスト・フェレンツの母)
エステルハージィ伯爵/  紅羽真希
(アダム・リストが使用人として仕えるハンガリー貴族)
エステルハージィ伯爵夫人/  華雅りりか
ルイジ・ケルビーニ/  舞月なぎさ
(パリ音楽院院長)
  
フレデリック・ショパン/  水美舞斗
(ピアニスト。リストの最大の好敵手であり親友)
ジョルジュ・サンド/  永久輝せあ
(男装の女流作家。リストの??)
ラプリュナレド伯爵夫人/  音くり寿
(リストのパトロンであり年上の愛人)
エミール・ド・ジラルダン/  聖乃あすか
(新聞王。リストの友人)
デルフィーヌ・ゲー/  星空美咲
(ジラルダンの妻)
   
マリー・ダグー伯爵夫人/  星風まどか
(パリ社交界の華と謳われる才色兼備の伯爵夫人)
ダグー伯爵/  飛龍つかさ
(マリーの夫)
アデル・リュサンド嬢/  美羽愛
(マリーの小間使い)
   
ル・ヴァイエ侯爵夫人/  美風舞良
(サロンを主催するパリの貴族)
クーベルタン夫人/  若草萌香
(パリの貴族)
ド・ロルジュ夫人/  糸月雪羽
(パリの貴族)
カロンヌ嬢/  凛乃しづか
(パリの貴族)
コルデー伯/  春矢祐璃
(パリの貴族)
ポンポンヌ男爵/  高峰潤
(パリの貴族)
ドルバック子爵/  和礼彩
(パリの貴族)
ド・キュスティーヌ嬢/  咲乃深音
(パリの貴族)
デュカス大佐/  愛乃一真
(パリの貴族)
ノワイユ侯爵/  龍季澪
(パリの貴族)
  
ジギスムンド・タールベルク/  帆純まひろ
(ピアニスト)
ジョアキーノ・ロッシーニ/  一之瀬航季
(作曲家)
オランプ・ぺリシエ/  都姫ここ
(ロッシーニの恋人)
エクトル・ベルリオーズ/  希波らいと
(作曲家)
ウジェーヌ・ドラクロワ/  侑輝大弥
(画家)
ヴィクトル・ユゴー/  高翔みず希(専科)
(作家)
オノレ・ド・バルザック/  芹尚英・宇咲瞬・太凰旬
(小説家)
シャルル=オーギュスタン・サント=ヴーヴ/  和海しょう
(文芸評論家)
ラマルティーヌ/  峰果とわ
(小説家)
  
レオ・フェステティクス伯爵/  羽立光来
(ハンガリー貴族)
フェルディナン・フロコン/  翼杏寿
(ジャーナリスト・政治家)
アルマン・マラスト/  泉まいら
(パリ市長)
  
  
  
     
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