2015.03.24.Tue
宙組版「TOP HAT」

朝夏まなと×実咲凜音
ミュージカル「TOP HAT」
脚本・演出/齋藤吉正
映画史上最高のダンシング・ペアとされるフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースが共演したミュージカル映画の代表作。
1935年に公開された映画をもとに、2011年にイギリス国内ツアーで初演されて以降、ウエスト・エンドでも上演される等、世界中で多くの人から人気を集めているミュージカルで、日本では初上演となります。
音楽は「ホワイト・クリスマス」や「ゴッド・ブレス・アメリカ」の作詞・作曲で有名なアーヴィング・バーリンが手掛けており、ハリウッドの黄金時代の魅力が詰まった作品です。
ブロードウェイダンサーのジェリーが、同じホテルに滞在するデイルと出会う。
一時は心を通じ合わせる二人だが、ジェリーのことを友人の夫だと勘違いしたデイルは、当てつけに他の男と結婚してしまう。
あわてて後を追ったジェリーだが…。
なお、本公演は朝夏まなとのトップお披露目公演となります。
時は1935年。
ブロードウェイの人気スター・ジェリー・トラバースは、ロンドンで一人の女性に一目惚れ。
そこから、ちょっとした恋の騒動が始まる――。
ジェリーは、英国人プロデューサー・ホレス・ハードウィックが手掛ける新作レビューに出演するため、ニューヨークからロンドンへとやって来る。
ホレスとは気心の知れた友人同士。
初日を目前にして、二人は公演の成功を確信、リラックスした時間を過ごす。
ホテルの一室でホレスと楽しく語らう内、得意のタップを踏み始めたジェリー。
そこへ、一人の訪問者が…。
真下の部屋に宿泊していたファッションモデルのデイル・トレモントが、騒がしい足音に耐えかね、苦情を言いに来たのだ。
ジェリーは美しく魅力的な彼女にみるみる心惹かれていく。
翌朝、ホテルのロビーにデイルの姿を見つけたジェリーは積極的にアプローチ。
しかし彼女はつれない態度で、互いの自己紹介さえ叶わないのだった。
なんとかして親しくなろうと、乗馬クラブへと向かうデイルの馬車の御者になりすましたジェリー。
「君に全てを賭けよう」――彼はもうすっかり彼女に夢中だった。
乗馬クラブに着いたものの、突然嵐に。
雷を怖がるデイルを元気づけようと、ジェリーは楽しげにステップを踏んでみせる。
そんな彼の明るい優しさに心を解され、やがて一緒に踊り始めるデイル。
二人の距離が、急速に近づいて行く…。
彼の名も聞かぬまま新たな恋の始まりに胸を弾ませていたデイル。
しかしロビーでホレスの代わりに電報を受け取るジェリーを見かけ、彼が“ホレス・ハードウィック”であるとすっかり勘違い。
“ホレス”は友人の夫、つまり既婚者…。
そう思い込んだ彼女は、憤慨してジェリーの頬を思い切り引っぱたく。
あまりに突然の出来事に、ジェリーは何故なのか見当もつかなかった。
服飾デザイナーであるアルベルト・べディーニは、自らがデザインした服をモデルであるデイルに着せ、宣伝してもらっていた。
彼は故郷イタリアでの成功を夢見て、デイルと共にベニスへ発とうとしていたが、そこには、ホレスの妻・マッジが滞在中。
デイルは迷った末、マッジに全てを知らせることを決意する。
ジェリーがデイルの平手打ちを受けたのは、たくさんの客で賑わうホテルのロビー。
大きなスキャンダルに発展しては公演の成功が危ぶまれると案じたホレスは、付き人のベイツにデイルの調査を命じるのだった。
いよいよ新作レビューのお披露目の時。
ジェリーのダンスは観客を魅了し、劇場は熱気に包まれる…。
その舞台裏で、ジェリーは思わぬ事実を知る。
昨日マッジから、紹介したい女性がいるので初日の終演後ベニスへ来てほしいと誘われていたのだが――その女性とは、デイルだったのだ。
ジェリーは幕が降りるや否や、急いでベニスへと向かう。
飛行機が苦手なホレスは大騒ぎ。
しかしジェリーの心は、彼女に再び会える喜びでいっぱいだった。
ベニスに到着したデイルは、早速“ホレス”に言い寄られたことを打ち明けるも、マッジは多少の浮気は受け入れるものだと平然とした様子。
しかし、デイルの心はなかなか晴れない…。
その一部始終を、ウェイターに扮したベイツがすぐ側で聞いていた。
マッジによれば、ホレスは、自分とは会ったことが無いと話しているらしい――ジェリーを“ホレス”だと思い込んだままのデイルは、それを聞いて立腹。
不実な“ホレス”を懲らしめようと、自らも人妻のふりをして、ベニスに着いた彼を誘惑する。
デイルに気付かれないようにそれを見ていたホレスは、彼女は男を弄ぶ危険な女だとジェリーに忠告する。
しかし、ジェリーのデイルへの想いはますます募り、デイルもまた、彼に惹かれる自分を止められずにいた。
ホテルのバーで顔を合わせた二人は、ひととき心を通わせ寄り添い踊る――。
これまでにない胸のときめきに、ジェリーはたまらずデイルに結婚を申し込む。
既婚者であるはずの彼からのプロポーズに、デイルはまたもジェリーの頬を打ち、逃げるようにその場を後にする。
彼との関係に未来はない…そう分かっていても、胸の奥からジェリーへの想いが溢れてくる。
デイルは切ない恋心を封じ込めようと、べディーニの求婚を受け入れるのだった。
ジェリーはマッジの話から、デイルが自分をホレスと間違えていることに気づく。
しかもそう思い込んだまま別の男と結婚してしまったというのだ。
ジェリーが慌てて彼女の部屋に向かうと、そこにはハネムーンに備えたべディーニが…。
ホレスの協力で、デイルと二人きりになることに成功したジェリーは、ようやく誤解をとき、改めて彼女に真っ直ぐな想いを伝える。
しかし、彼女は既に夫のある身…。
別れの時がくるとしても、今は全てを忘れ音楽とダンスを楽しもう――想いの通じ合った二人は、束の間の幸せに身を委ねるのだった。
一方、デイルの勘違いはホレスの浮気疑惑に発展。
互いの嫌いなところを次々と挙げ、言い争いを始めたマッジとホレスだったが、二人は口を揃えて言うのだった。
「でもそれ以外はI love you」と。
やがて皆が戻ってきた。
さて、これからどうするべきか…。
するとベイツが、知られざる真実を語り始める。
なんと、デイルとベディーニの結婚式を執り行ったのは神父を装ったベイツであり、結婚は無効だったのだ。
溢れる喜びを抑えられないジェリーとデイル。
すれ違い遠回りをしながらも、二人の恋は最高の結末を迎える――。


七海のお兄さん、この公演をもって星へ異動。
現星3番手の真風君とのトレードですな。
2015年3月25〜30日(梅田芸術劇場)、4月5〜20日(赤坂ACTシアター)
での公演スケジュール。
ハイ

ジェリー・トラバース/ 朝夏まなと
(ブロードウェイの人気スター)
モーリス/ 春瀬央季
(ジェリーのアメリカでのマネージャー)
ジョージ/ 星吹彩翔
(ジェリーの衣装係)
ホレス・ハードウィック/ 七海ひろき
(英国人プロデューサー。ジェリーの友人)
ベイツ/ 寿つかさ
(ホレスの付き人)
マッジ・ハードウィック/ 純矢ちとせ
(ホレスの妻)
デイル・トレモント/ 実咲凜音
(ファッションモデル)
アルベルト・べディーニ/ 愛月ひかる
(イタリア人の服飾デザイナー)
カルバート支配人/ 美月悠
(ロンドンのホテル・エクセシオールの支配人)
リチャード副支配人/ 星月梨旺
(ホテル・エクセシオールの副支配人)
エリス/ 大海亜呼
(ホテル・エクセシオールのフロント係)
フローラ/ 瀬音リサ
(エクセシオール花店の店員)
シンプソン店長/ 和希そら
(エクセシオール花店の店長)
運転手(ジョン)/ 秋奈るい
運転手(サム)/ 朝日奈蒼
御者/ 穂稀せり
メイド(ティリー)/ 愛白もあ
メイド(ドナ)/ 愛咲まりあ
メイド(リン)/ 真みや涼子
メイド(サラ)/ 遥羽らら
ポーター(アル)/ 美月悠
ポーター(ジム)/ 星吹彩翔
ポーター(ダン)/ 七生眞希
若い女(ヴィクトリア)/ 美桜エリナ
若い男(ダグラス)/ 澄風なぎ
お金持ちの妻(アリス)/ 彩花まり
お金持ちの夫(ジョージ)/ 天玲美音
レビューガール(シンガー)/ 桜音れい・彩花まり・瀬音リサ
カーラ/ 花音舞
(プリンスシアターで歌う女優)
ケニー/ 天玲美音
(プリンスシアターの司会者)
コレッリ支配人/ 星吹彩翔
(ホテル・ベネチアの支配人)
ホテルのダンサー(ジャン)/ 和希そら
ホテルのダンサー(リズ)/ 大海亜呼
ホテルの歌手(アラン)/ 天玲美音
ウェイター(ロベルト)/ 美月悠
ウェイター(ジュゼッぺ)/ 星月梨旺
ウェイター(パオロ)/ 七生眞希
ウェイター(クラウディオ)/ 春瀬央季
メイド(クラーラ)/ 瀬音リサ
メイド(セレナ)/ 桜音れい
メイド(ヴェラ)/ 彩花まり
メイド(モニカ)/ 美桜エリナ
客の女(ソニア)/ 花音舞
客の女/ 里咲しぐれ・愛白もあ・愛咲まりあ・真みや涼子
警察官(ルイス)/ 朝央れん
漁師/ 和希そら
ショーマン/ 優希しおん
ショーガール/純矢ちとせ・花菱りず・華雪りら・天瀬はつひ・星風まどか
リポーター/ 朝日奈蒼・朝央れん・里咲しぐれ
メリー/ 桜音れい
(サッカレークラブの受付嬢)


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