2020.07.22.Wed

「はいからさんが通る2020」

  

   
               柚香光×華優希
     
ミュージカル浪漫「はいからさんが通る」
原作/大和和紀 脚本・演出/小柳奈穂子
1975年から77年に「週刊少女フレンド」で連載された大和和紀氏原作の「はいからさんが通る」は、大正浪漫華やかなりし東京を舞台に、眉目秀麗で笑い上戸な陸軍少尉・伊集院忍と、はいからさんと呼ばれる快活な女学生・花村紅緒が繰り広げる波乱万丈の恋物語。
1978年にテレビアニメ化、その後も実写映画化やドラマ化され、2017年には劇場版アニメーションが公開されるなど、時代を超えて愛され続ける、少女漫画の傑作です。
宝塚歌劇では2017年にシアター・ドラマシティと日本青年館において、柚香光と華優希を中心とした花組で上演され、作品世界を体現した舞台は大好評を博しました。
花組新トップコンビとなる柚香と華のお披露目公演として、この度「はいからさんが通る」の再演が決定。
より華やかな舞台に加えて、新生花組の魅力を盛り込んだフィナーレナンバーも新たにお届け致します。
ドラマティックに、パワーアップしてお届けする「はいからさんが通る」に、どうぞご期待ください。

時は大正七年、春四月。
陸軍少尉・伊集院忍は幼い頃に定められた許婚のもとを初めて訪ねる道すがら、自転車で暴走してくる少女に遭遇。
派手にひっくり返って、赤いリボンを捻じ曲げたまま、自分に猛抗議をしてきた「はいからさん」を、まるでつむじ風のようだと感じる。
そのはいからさんこそが、忍の運命の相手・花村紅緒だった。
かつて忍の祖父と紅緒の祖母は二世を誓った恋人同士だったが、御一新の世に、公家の家柄の伊集院家と、代々徳川家に仕えた旗本の花村家の婚礼は到底叶わず、別れに際して二人は、いつの日か身分や家柄に縛られない平和な世が来た暁には、ふたつの家をひとつにしようとの誓いを立てる。
だが、両家に生まれたのは共に男の子。
二人の願いは、三代目である忍と紅緒に引き継がれたというのだ。
恋も結婚も自分で選ぶ!良家の殿方の申し入れを待つような人生はまっぴら!と思っていた紅緒には、到底納得できない話だったが、忍は結婚してから愛を育めば良いと、この婚約になんら不満はない様子。
たまりかねた紅緒は、忍に恋している同級生の華族令嬢・北小路環、幼馴染で紅緒を慕う歌舞伎の女形役者・藤枝蘭丸の協力のもと、伊集院家の嫁には相応しくないとの烙印を押されるべく、行儀見習いに入った伊集院家で大騒動を繰り返すが、それらの顛末を面白がるばかりの忍を筆頭に、伊集院家の人々に次第に愛されていく。
しかも紅緒自身がいつしかそんな忍に惹かれている自分に戸惑いを覚えるようになる。
そんな中、忍と紅緒の婚約披露の宴が催され、忍の親友の文士・高屋敷要にも引き合わされた紅緒だったが、その席で起きた思わぬ騒動から伊集院家を飛び出したばかりか、酔った勢いで忍の亡き戦友の内縁の妻だった柳橋の芸者・花乃屋吉次にからんでいた陸軍中佐・印念に酒を浴びせかけてしまう。
駆け付けた忍のとりなしでその場は収まり、二人は互いの気持ちが更に深く近づいたことを悟るが、忍の上官の印念中佐は憤懣やるかたなく、そこに配属された者はやがてシベリア戦線に送られることを承知で、忍を小倉連隊へと転属させる。
自分の為に忍の運命が変わってしまったと嘆く紅緒に、愛したあなたの運命を共に歩んでいくと励まして小倉へと旅立った忍は、ほどなくしてシベリアの前線に送られる。
その極寒の地で、孤立した小隊を守る為決死の脱出を試みた忍は、傷ついた部下・鬼島軍曹を助けに戻った際、コサック兵に襲われ行方知れずとなってしまう。
やがて、紅緒のもとに忍戦死の報せが届くが、忍は生きていると固く信じる紅緒は伊集院家を守り、忍を待ち続けると決意。
吉次のはからいで出版社「冗談社」の編集長・青江冬星を訪ね、就職させて欲しいと乞うが…。

 

 
きましたゆずはな大劇場お披露目。
2人の東上初主演作がリターンズ。
 
のはずが…
 
  

  
   
新型コロナウイルス感染拡大防止による公演休止期間を経て、4ヶ月遅れでようやくリスタート。
 

 
本来、
2020年3月13日~4月20日(宝塚大劇場)、5月8日~6月14日(東京宝塚劇場)
の公演スケジュールだったのが…
7回に渡る初日延期を経て、
7月17日~9月5日(宝塚大劇場)、10月10日~11月15日(東京宝塚劇場)
とんだ後ろ倒しに。
そして…
念願の公演開始から2週間程経った8月2日、突如休演宣言。4日まで公演休止に。
この間に生徒3名とスタッフ1名の感染が確認され、公演休止が16日まで延長に。
その後さらに生徒5名とスタッフ3名計12名の感染が発覚。クラスター化。
その後さらに公演休止が31日まで再延長。振替予定だった新公はナッシングに。
その後さらに生徒1名の感染が発覚し、感染者計13名に。
その後さらに公演休止が9月1日まで再延長。2日は休演日のため3日から公演再開に。
結局、ムラでは最初の16日間(15公演)とラストの3日間(5公演)しか上演できない羽目に。
 
 

 
 
ハイ
配役比較
 2020年大劇場版  2017年東上版
伊集院忍
(陸軍少尉。紅緒の許婚)
柚香光/柚香光
伊集院伯爵
(忍の祖父)
英真なおき(専科)/英真なおき(専科)
伊集院伯爵夫人
(忍の祖母)
美穂圭子(専科)/芽吹幸奈

(若き日の伊集院伯爵夫人)
春妃うらら/春妃うらら
如月
(伊集院家の女中頭)
鞠花ゆめ/鞠花ゆめ
弥生
(伊集院家のメイド長)
美花梨乃/――
卯月
(伊集院家の執事)
航琉ひびき/――
高屋敷要
(忍の学友。作家)
永久輝せあ/亜蓮冬馬
印念中佐
(伊集院少尉の上官)
優波慧/矢吹世奈
軍人
羽立光来/和海しょう
鬼島森吾
(帝国陸軍第十二師団所属の軍曹)
水美舞斗/水美舞斗
  
花村紅緒
(明るく元気いっぱいのハイカラ娘)
華優希/華優希
花村政次郎
(紅緒の父)
冴月瑠那/冴月瑠那
ばあや
(紅緒のばあや)
真鳳つぐみ/新菜かほ
旗本
(若き日の紅緒の祖父)
舞月なぎさ/舞月なぎさ
藤枝蘭丸
(紅緒の幼馴染。歌舞伎の女形役者)
聖乃あすか/聖乃あすか
牛五郎
(紅緒の子分。車引き)
飛龍つかさ/天真みちる
北小路環
(紅緒と同じ女学校に通う華族のお嬢様)
音くり寿/城妃美伶
女教師
(紅緒の女学校の教師)
更紗那知/
女学生
/朝葉ことの・凜香百音・若草萌香・鈴美梛なつ紀・詩希すみれ
   
青江冬星
(出版社「冗談社」の社長兼編集長)
瀬戸かずや/鳳月杏
青江須磨子
(冬星の母)
春妃うらら/春妃うらら
青江香月
(冬星の父)
羽立光来/――
辺面岩男
(冗談社社員)
帆純まひろ/
愛相良雄
(冗談社社員)
一之瀬航季
古美売太
(冗談社社員)
和海しょう/
図師
(冗談社社員)
/桜舞しおん
鈴木
(冗談社社員)
/和海しょう
北原
(冗談社社員)
/太凰旬
  
花乃屋吉次
(柳橋の芸者)
朝月希和/桜咲彩花
有明
(浅草のチンピラ、関東すみれ組の一員)
峰果とわ/峰果とわ
野路
(浅草のチンピラ、関東すみれ組の一員)
希波らいと/和礼彩
丸葉
(浅草のチンピラ、関東すみれ組の一員)
翼杏寿/翼杏寿
       
ミハイロフ侯爵
(旧ロシアから亡命してきた貴族)
柚香光/柚香光
ラリサ
(ミハイロフ侯爵の妻)
華雅りりか/華雅りりか
狸小路伯爵
(ミハイロフ侯爵を世話する伯爵)
舞月なぎさ/舞月なぎさ
舞踏会の歌手
若草萌香/――
      
リーダー
(反政府主義者のリーダー)
高翔みず希/峰果とわ
反政府主義者
紅羽真希/和礼彩
  
原信子
(オペラ歌手)
糸月雪羽/――
田谷力三
(オペラ歌手)
泉まいら/――
モボ(ペラゴロ)
紅羽真希・澄月菜音/――
新聞屋少年
美空真瑠/朝葉ことの
牧師
高峰潤/涼葉まれ
 
2017年、花組で柚香光×華優希コンビによりDC・日本青年館で初演。
 
 
  
           
20年花組版「はいからさんが通る」  花組公演「はいからさんが通る」
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