2020.07.30.Thu

「眩耀の谷/Ray-星の光線-」

 

 
               礼真琴×舞空瞳
 
幻想歌舞録「眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~」
作・演出・振付/謝珠栄
紀元前の中国大陸に西の地からやってきた流浪の民“汶(ブン)族”は、彼らの神“瑠璃瑠(ルリル)”の化身といわれる幻の鹿に導かれ、豊かな自然と土壌を持つ“亜里(アリ)”という地にたどり着いた。
そしてその地に「汶(ブン)」という小国を築きあげる。
紀元前800年頃、勢力を拡大する周の国は、汶族の首領・麻蘭(マラン)を征討し、汶を攻略。
ここに汶族は周国の統治下に置かれる。
その美しい亜里の地に、数々の戦の手柄を持ち麻蘭征伐の勇者と称えられる管武将軍と共に、新しく大夫となった丹礼真(タンレイシン)が赴く。
志し熱く理想にもえる礼真は、敬愛する将軍から汶族の聖地と呼ばれる“眩耀の谷”の探索を命じられる。
汶族の残党(麻蘭の手下)が潜んでいるというのが名目上だが、周国王宣王は、谷にある黄金が目的。
そんなこととは露知らず礼真は、ある日瑠璃色の鹿を見つけ追ううちに、一人の汶族の男と遭遇し、眩耀の谷を見つけることができる。
しかしそこで出会った汶族の舞姫・瞳花(トウカ)とその男により、礼真の運命は思いもかけぬ方向に流されていく。
母国を信じる礼真に待ち受ける試練とは、そして希望とは…。
謝珠栄氏が礼真琴と舞空瞳を中心とする新生星組のために書き下ろす、幻想的な歴史ファンタジーにご期待下さい。

千年の昔、諸国を追われた流浪の民“汶(ブン)族”は、美しく豊かな土地・亜里に汶という小国を築く。
紀元前800年頃、周王朝の宣王は、当時の汶族の王・麻蘭(マラン)と交戦し、汶を攻略。
亜里は周の統治下に置かれるが、汶族の神“瑠璃瑠(ルリル)”の聖地である秘境「眩耀の谷」には、密かに抵抗を続ける者たちが身を潜めていた。
春――亜里に、周の都・鎬京(コウケイ)から遣わされた一人の若者が足を踏み入れる。
名を丹礼真(タンレイシン)というその大夫は、一瞬にして亜里の美しさに心を奪われ、この地に暮らす人々の力になりたいと意気込むのだった。
亜里の砦で指揮を執るのは管武(カンブ)将軍、汶族との戦いで武功を立て、その名を轟かせた勇将である。
丹礼真に下された命は、宣王に対して未だに敵意を燃やす者たちが潜む「眩耀の谷」を見つけ出し、彼らを服従させること――。
谷に潜む者達に和解を促し、正義に導くことが我らの務めだと語る管武将軍に心酔した丹礼真は、身命を賭して任務を全うすると誓うのだった。
しかし、眩耀の谷は一向に見つからなかった。
ある日の夕暮れ時、丹礼真は不思議な幻に導かれ、森の奥深くで謎の男と出会う。
男は、丹礼真が口ずさんでいた子守唄を教えて欲しいと言いだす。
そうすれば、眩耀の谷に案内する、と――。
訝しく思いながらも、男についていく丹礼真。
すると…眩い光に囲まれた、まるで天国のような光景が彼の目の前に広がる。
あまりの神々しさに驚嘆し、心を震わせるが…丹礼真は何者かによって不意に襲われ、捕らわれてしまう。
やがて意識を取り戻した彼を取り囲んでいたのは、麻蘭亡き後、瑠璃瑠の神の聖地と秘伝の薬方を守るため谷に移り住んだ汶族の一派だった。
彼らによると、宣王は、豊かな亜里の土地、汶族に伝わる優れた薬方、眩耀の谷の黄金…その全てを奪おうとしているという。
管武将軍と汶族、どちらの語ることが真なのか…谷に捕らわれたまま一人思案する丹礼真。
すると一派の中にいた盲目の女性・瞳花が現れ、縄を解く代わりに周にいる我が子に会う手助けをして欲しいと懇願する。
麻蘭の妹である彼女は、身を守るため村の民家に預けられ、舞姫となるが、村の祭で管武将軍の目に留まり、妾として子供を産まされたのだった。
これまで信じてきたもの全てが丹礼真の中で音を立てて崩れていく…。
真実は、そして進むべき道は、一体どこにあるのか?
戸惑いながらも、丹礼真は瞳花を連れ、眩耀の谷を抜け出すが――。

Show Stars「Ray-星の光線-」
作・演出/中村一徳
“光”、“光線”、“熱線”を意味する“Ray”。
星組新トップスター・礼真琴の誕生と、新トップコンビ・礼真琴、舞空瞳を中心に新しいスタートを切る星組の“新しい時代への始まり”となるショー作品。
舞台上で生き生きと歌い踊る星組生たちの“輝き”、そして“Ray”の言葉にまつわる“礼”、“麗”などをテーマにお届けする、華麗なるシンギング&ダンシング・ショー。

 

   
きました星組新トップコンビことなこ大劇場お披露目公演。
専科より愛さん2番手入り、花組よりあかさん星組入り。
せーらたんに続き万里組長、この公演をもって専科入り。
星組専科・華形みつる、この公演をもって退団。
  
のはずが…
  
   

 
 
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、東京公演が無期限延期に…
  

 
本来、
2020年2月7日~3月9日(宝塚大劇場)、3月27日~5月3日(東京宝塚劇場)
の公演スケジュールだったのが…
ムラでは2月29日~3月8日は休演千秋楽のみ開催という形に。
東京は7月31日~9月20日(東京宝塚劇場)
こちらも4ヶ月遅れの後ろ倒しに。
それに伴い、みつる退団日、組長異動日、新組長・副組長就任日も変更に。
さらに舞台上での密を避けるため、出演者の数を減らし、役の無い下級生はA・Bチーム別れての交互出演に。
そして…
初日から1週間も経たずに生徒1名の感染が発覚し、8月7~20日までの公演が休止に。
無事に21日より公演が再開されるも、東京新公は幻に…。
       
  

  
  
ハイ
主な配役
丹礼真/  礼真琴
(周の大夫。亜里に派遣され、眩耀の谷を探索するよう命じられる)
/  輝咲玲央
(丹礼真の父)
/  万里柚美
(丹礼真の母)
慶梁(けいりょう)/  天寿光希
(丹礼真の部下)
百央(びゃくおう)/  大輝真琴
(丹礼真の部下)
隊長/  拓斗れい
管武将軍(かんぶしょうぐん)/  愛月ひかる
(亜里を治める将軍。汶族との戦いで武功をあげた勇将)
興陽(こうよう)/  漣レイラ
(管武将軍の重臣)
   
宣王/  華形ひかる(専科)
(周国の王)
王后/  華雪りら
(宣王の妃)
敏麗(びんれい)/  音波みのり
(周王に仕える巫女)
瑛琳(えいりん)/  小桜ほのか
(周王の妾妃。敏麗の妹)
丞相/  輝咲玲央
(周王の重臣)
金光竜(きんこうりゅう)/  桃堂純
(周王の重臣)
             
瞳花(とうか)/  舞空瞳
(汶族16代目の王・麻蘭の妹)
パジャン/  美稀千種
(汶族の卜師)
パジャンの妻/  白妙なつ
ケトマ/  遥斗勇帆
(眩耀の谷を守る汶族の男)
プラト/  碧海さりお
(眩耀の谷を守る汶族の男)
テシャ/  朝水りょう
(眩耀の谷を守る汶族の男)
イムイ/  極美慎
(眩耀の谷を守る汶族の男)
クリチェ/  天華えま
(眩耀の谷を守る汶族の男)
カイラ/  綺城ひか理
(眩耀の谷を守る汶族の男)
タカモク/  ひろ香祐
(眩耀の谷を守る汶族の男)
ブリ/  夕渚りょう
(眩耀の谷を守る汶族の男)
ウルマン/  天希ほまれ
(眩耀の谷を守る汶族の男)
ザファル/  湊璃飛
(眩耀の谷を守る汶族の男)
アルマ/  夢妃杏瑠
(汶族の女)
テイジ/  天飛華音
(汶族の男。アルマの弟)
ヨナ/  音咲いつき
(汶族の女)
ヌル/  紫りら
(汶族の女)
ウラク/  桜庭舞
(汶族の女)
           
春崇(しゅんすう)/  有沙瞳
(語り部)
謎の男/  瀬央ゆりあ
(丹礼真を眩耀の谷へと導く)
神の使い/  水乃ゆり
(汶族の神・瑠璃瑠の使い)
   
    
    
      
星組公演「眩耀の谷」  星組公演「眩耀の谷」
¥11,000 Blu-ray   2020年3月号
      
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