2019.11.15.Fri

「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」

       

           
             望海風斗×真彩希帆
 
ミュージカル
「ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンスアポンアタイムインアメリカ)」
脚本・演出/小池修一郎
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は、1984年に公開された、セルジオ・レオーネ監督によるギャング映画。
凄まじい勢いで変貌を遂げる20世紀のアメリカ社会を背景に、主人公の少年期、青年期、初老期という3つの時間軸を交差させる緻密な構成、サスペンス的な要素も織り交ぜたドラマティックな展開が熱狂的ファンを生んだ傑作です。
数多のミュージカル作品を生み出してきた小池修一郎の脚本・演出により、確かな実力を備えた望海風斗を中心とした雪組が、この作品の世界初のミュージカル化に挑みます。
ニューヨークの貧民街で暮らす移民の少年達が、ギャングとして成りあがって行く過程で育む友情と絆、恋を中心に、その後の悲劇的顛末までをノスタルジックな情感で描き上げる、新たなミュージカル作品の誕生にご期待ください。

1920年代のアメリカ、ニューヨーク。
マンハッタン島東南の場末であるローワー・イーストサイドには、成功を夢見て新大陸アメリカに渡ったユダヤ移民が多く暮らしていたが、彼らにとってアメリカでの暮らしは苦しく、容易に陽の当たる場所に出ていけない現実が続いていた。
そんなユダヤ移民の子の一人であるヌードルスも、幼い頃から罪に手を染める以外に生きる術がなく、コックアイパッツィードミニクらと共に、酔っ払いの懐を狙って日銭を稼ぐ日々を送っていた。
そんなヌードルスが恋焦がれていたのは、仲間内では数少ない正業についているファット・モーの妹デボラで、女優になりユダヤで初めての皇后になってみせると夢見るデボラは、なんとしてもこの場所から抜け出し成功者に、皇帝になろうとの野心を抱くヌードルスにとって、共に大望を抱く者としての共感と、夢の象徴のような存在だった。
ある日、いつものように街角で、往来の男から高価な懐中時計を掠め取ったヌードルスたちだったが、警官に見とがめられ、あわや逮捕されかかる。
その窮地を咄嗟の機転で救ったのが、この町に越してきたばかりだというマックスだった。
意気投合した彼らは、マックスの大胆な計画で、禁酒法時代真っただ中のアメリカ社会を逆手に取り、密造酒の運び屋として一気に裏社会での活路を広げていく。
だが、そのことが同じ仕事で儲けていたバグジーの恨みを買い、ついに衝突した彼らの争いからドミニクがバグジーに殺され、激昂したヌードルスはバグジーと共に止めに入った警官も刺殺してしまう。
少年鑑別所から刑務所へと送られたヌードルスが刑期を務めている間に、1929年ウォール街の株大暴落から、狂騒の20年代はあっけなく終わりを告げる。
この間にも、仲間たちは結束を緩めず、酒の密売で大儲けをしたマックスは、スピークイージー(潜り酒場)を経営する暗黒街の顔役の一人となり、店の歌姫キャロルを恋人に、更に野心を膨らませていた。
ようやく刑期を終え、そんな彼らに迎えられたヌードルスはデボラと再会。
今や、マンハッタンの最上階にある劇場でショースターとして活躍しているデボラは、幼い頃に夢見たように真っ当な道で皇帝と皇后になろうと、ヌードルスにマックスたちの仕事に関わらないで欲しいと願うが、自分の帰りを待っていてくれた仲間たちを裏切ることなど、ヌードルスにできるはずもなかった。
やがて「アポカリプス(黙示録)の四騎士」と呼ばれるようになったヌードルスたちは、次々と危険な仕事に手を染め、全米運送者組合に属するジミーの依頼を受けて、労働争議に介入するなどして、大金を手にしていく。
その過程で、ヌードルスはこの資金を元手に真っ当なビジネスをはじめるから、自分の皇后になって欲しいとデボラに乞うが…。

 

 
ダイキホ大劇場5作目、イケコと初タッグ。
アーサ久々の女役。
 

      
ハイ
主な配役
<1922年・ニューヨーク>
デイヴィッド・ヌードルス・アーロンソン/  望海風斗
(ヌードルス。ユダヤ系移民の子。ギャングとして成り上がっていく)
デボラ/  真彩希帆
(ユダヤ系移民の子。ブロードウェイ、ハリウッドで活躍する女優を目指す)
ファット・モー/  橘幸
(デボラの兄)
マックス/  彩風咲奈
(ヌードルスの幼馴染。暗黒街の若き顔役の一人となる)
コックアイ/  真那春人
(ヌードルスの幼馴染。ギャング仲間)
パッツィー/  縣千
(ヌードルスの幼馴染。ギャング仲間)
ドミニク/  彩海せら
(ヌードルスの幼馴染。ギャング仲間)
バグジー/  諏訪さき
(ヌードルスに敵対するギャング)
シュワルツ/  真地佑果
(ヌードルス達に窃盗に遭う)
アシモフ/  天月翼
(巡査)
ラビ/  ゆめ真音
   
シュタイン/  舞咲りん
(バレエ教師)
ニック/  綾凰華
(バレエ教室のピアノ伴奏)
エミリー/  潤花
(ユダヤ系移民。デボラの幼馴染)
タチアナ/  野々花ひまり
(ユダヤ系移民。デボラの幼馴染)
ペギー/  愛すみれ
(ユダヤ系移民。デボラの幼馴染)
ナタリー/  希良々うみ
(ユダヤ系移民。デボラの幼馴染)
ドリス/  羽織夕夏
(ユダヤ系移民。デボラの幼馴染)
バーバラ/  花束ゆめ
(ユダヤ系移民。デボラの幼馴染)
     
<1930~1933年・ニューヨーク他>
デイヴィッド・ヌードルス・アーロンソン/  望海風斗
(少年時代に服役した暗い過去を持つ)
コックアイ/  真那春人
(ヌードルスの幼馴染。ギャング仲間)
パッツィー/  縣千
(ヌードルスの幼馴染。ギャング仲間)
マックス/  彩風咲奈
(ヌードルスの幼馴染。暗黒街の若き顔役の一人)
キャロル/  朝美絢
(潜り酒場、クラブ・インフェルノのショースター)
ファット・モー/  橘幸
(クラブ・インフェルノの支配人。デボラの兄)
ペギー/  愛すみれ
(かつてのバレエ教室の生徒。ガールズの差配役)
エミリー/  潤花
(ガールズ)
タチアナ/  野々花ひまり
(ガールズ)
ナタリー/  希良々うみ
(ガールズ)
ドリス/  羽織夕夏
(ガールズ)
バーバラ/  花束ゆめ
(ガールズ)
  
デボラ/  真彩希帆
(ブロードウェイのミュージカルスター)
ニック/  綾凰華
(作曲家。デボラの仕事仲間)
Angel/  笙乃茅桜
(デボラ主演舞台のキャスト)
サム/  煌羽レオ
(ハリウッドのプロデューサー)
ベティ/  星南のぞみ
(新進女優)
 
ジミー/  彩凪翔
(全米運送者組合に属する労働者)
社長/  透真かずき
(ジミーの労働闘争相手の経営者)
アン/  千風カレン
(社長秘書)
専務/  真地佑果
 
フランキー/  桜路薫
(イタリアン・マフィア)
トニー/  眞ノ宮るい
(フランキーの手下)
ダニー/  諏訪さき
(フランキーの手下)
ミッキー/  叶ゆうり
(フランキーの手下)
ジョー/  叶ゆうり
(マフィア。フランキーの親友)
宝石店店主/  久城あす
(デトロイトの宝石店店主)
ジュリー/  杏野このみ
(宝石店店主の妻)
アイエロ警部/  真地佑果
(ニューヨーク市警察の警部)
 
ハバナの女S/  沙月愛奈
(ハバナ祭りのパフォーマー)
エヴァ/  彩みちる
(ハバナの踊り子)
 
運転手/  汐聖風美
支配人/  星加梨杏
チャン・ラオ/  天月翼
(阿片窟の主人)
司会者/  千風カレン
  
<1958年・ニューヨーク>
デイヴィッド・ヌードルス・アーロンソン/  望海風斗
(名前を変え、別人として生きている)
デボラ/  真彩希帆
(一線を退いたハリウッド女優)
ファット・モー/  奏乃はると
(ローワー・イーストサイドでダイナーを営むヌードルスの幼馴染。デボラの兄)
ジミー/  彩凪翔
(全米運送者組合に属する労働者)
  
ベイリー長官
(商務長官)
執事/  透真かずき
(ベイリー邸の執事)
院長/  早花まこ・妃華ゆきの
(ベイリー財団サナトリウムの院長)
キャロル/  朝美絢
(かつてのクラブ・インフェルノのショースター)
 
ロックンローラー/  眞ノ宮るい・星加梨杏・潤花
  
   
  
    
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