2019.03.22.Fri
「アルジェの男/ESTRELLAS〜星たち〜」

礼真琴(研11)
ミュージカル・ロマン「アルジェの男」
作/柴田侑宏 演出/大野拓史
1974年に鳳蘭主演、1983年には峰さを理主演、2011年には霧矢大夢主演で上演された作品の再演。
第二次世界大戦前、フランス占領下にあったアルジェリアとパリを舞台に、孤児として育ちながら、大いなる野望を抱いて成功への道を駆け上がろうとする青年ジュリアンの生き様をドラマティックに描いた物語。
彼を愛する三人の女性達とのドラマを絡め、一人の青年の光と影を鮮やかに紡ぎ出す名作ミュージカルの再演に、ご期待ください。
第二次大戦前、アルジェリアがまだフランスの植民地であった頃。
総督府の置かれたアルジェの街に、一人の若者――ジュリアン・クレールがいた。
孤児として育ち、仲間たちと共に悪事に手を染めながら、暗くみじめな青春を送っていたジュリアンは、しかしその胸に大きな野望を抱いていた。
いつの日かアルジェの街を出てパリへ渡り、陽のあたる場所へ躍り出る――見果てぬ夢を鋭い眼差しに宿し、ジュリアンは泥にまみれた人生に決別するチャンスを窺っていた。
革命記念日の夜、ジュリアンは仲間のジャックから、ある賭けを持ちかけられる。
アルジェリア総督ボランジュ氏の懐から財布を抜き取ることが出来るか否か――腕に覚えのあるジュリアンは、恋人のサビーヌが止めるのも聞かず、危険な賭けに応じることを決める。
ところが翌日、ジュリアンは盗みに失敗し、ボランジュ氏に捕らえられてしまう。
警察に突き出される覚悟を決めるジュリアン。
しかし、ジュリアンの野望燃えさかる眼に見所を感じたボランジュ氏は、彼に正しい男の生き方を語って聞かせ、自分の許で働くよう説く。
氏の熱意に心を動かされたジュリアンは、自分の人生を彼にゆだねる決心をする。
ボランジュ氏の運転手として働き始めて2ヶ月後、総督交代に伴い、ジュリアンは氏に付いてパリへ渡ることになった。
サビーヌは寂しさを押し隠し、栄光への足がかりを掴んだジュリアンの背中をそっと押してやるのだった。
5年後のパリ――革命記念日を祝う夜会の席に、見違えるような青年紳士へと変貌を遂げたジュリアンの姿があった。
一心に勉学に励んだジュリアンは、いまやボランジュ氏の秘書官を務めるまでになっていた。
氏はジュリアンを娘のエリザベートと結婚させ、いずれは後継者にしようと考えていたが、気位の高いエリザベートは野心の炎を隠そうとしないジュリアンを敬遠し、心を閉ざしていた。
その夜、夜会の女主人で社交界に大きな影響力を持つシャルドンヌ公爵夫人は、ジュリアンの野心漲る瞳を見込み、盲目の姪アナ・ベルに女性としての幸せを与えてやって欲しいと切なる願いを語る。
アナ・ベルは両親を亡くし、下男のアンドレを供にひっそりと暮らしていた。
アナ・ベルと結婚してくれる男性が現れたなら、その人物の政界での将来を保証する――公爵夫人の言葉が、ジュリアンの胸に新たな野望の火を灯した。
ところが、栄光という名の階を登りつめんとしていたジュリアンに、思いがけない人物との再会が待っていた。
ジュリアンは仲間の若い紳士たちと共に訪れた下町のナイトクラブで、艶やかに舞う美しいダンサーに目を留める。
そのダンサーとは、アルジェに残した恋人サビーヌであった。
ジュリアンの後を追ってパリへ来たものの、自分の存在が出世の妨げになってはと、蔭ながら見守ってきたのだという。
サビーヌの思わぬ告白に動揺を隠せないジュリアンの前に、アルジェ時代の彼を知るもう一人の人物が現れる――。
スーパー・レビュー「ESTRELLAS(エストレージャス)~星たち~」
作・演出/中村暁
スペイン語で星々を意味するエストレージャス。
人々の心に輝きを届ける満天の星々を星組生にたとえ、”誰もが星のように光を与えることができる”というテーマのもと、星組のエストレージャスたちが、生き生きとした歌声や躍動感溢れるダンスをお届けする作品。
爽やかな高揚感を放つレビューにご期待ください。

というわけで、恒例となりつつある2番手の全ツ主演=プレトップお披露目となるのか…

集合日を前に早くも全配役が発表に。
ヒロインにはるこ、2番手に専科から愛さん投入の他に気になるメンツといえば…。
トリプルヒロインの1人・エリザベート。
100期・まいまいが決定なう。
この役は、個人的にはコノヒトに演ってほしかった…。
圧倒的な美貌と醸し出されるお嬢様感が、絶対ハマると思うたんだけどなぁ。
芝居・歌共にかなりハードルは高めですが、まぁ振り分けで鎌足チームに入っちゃったので、実現不可に…。
ヒロイン2人目・アナ・ベル。
99期・小桜ほのかなう。
これはまぁ納得。想定内。
新公ヒロ・エト経験者で芝居・雰囲気ともに問題無し

前回この役を演じた花陽みらが素ん晴らしかったので、それを越えられるか期待、大。
花陽は今でこそあんな


小桜ちゃんもどうか同じ道を歩まないように…

で、ヒロインのはるこ。
4年半前の全ツでは、こととスカーレットとメラニーという女役同士で向き合い、時を経て、今度は主演コンビとして再タッグ。
男役に比べて寿命の短い路線娘役の中で生き延び、研15で全ツヒロインゲット

若くてロリで成績上位でポスターモデルやっときゃいいってもんじゃねーんだぜ

ま若干、餞別臭も漂いますが…

その他配役で気になる点をあげると…
柚長の役名がポーラからマリアに変更に。
これは同じシャルドンヌ夫人の役だと思うんだけど…。
前回みりおが演じたアンリ・クローデルが居ない

よくよく調べてみたら、この役、前回月組W2番手だったみりおのために作られた役で、今回から復活するアンドレという役が、どうもアンリに該当するぽい…。
ま役の比重とかは変わるやろうけど、空手ボーイ、いい役貰うたな。
コチラとコチラは残念ながら役つかず。
ハイ…

19年星版 11年月版 84年星版 83年星版 74年星版
ジュリアン・クレール/
(アルジェ出身の青年)
礼真琴/霧矢大夢/峰さを理/峰さを理/鳳蘭
サビーヌ/
(ダンサー。ジュリアンの恋人)
音波みのり/蒼乃夕妃/南風まい/姿晴香/奈緒ひろき
ジャック/
(アルジェ時代のジュリアンの仲間)
愛月ひかる(専科)/龍真咲/新城まゆみ/新城まゆみ/但馬久美
イヴ/
(アルジェ時代のジュリアンの仲間)
音咲いつき/憧花ゆりの//風間イリヤ/千雅てる子
ピエール/
(アルジェ時代のジュリアンの仲間)
天飛華音/千海華蘭///安里梢
マルセル/
(アルジェ時代のジュリアンの仲間)
漣レイラ/華央あみり///洋ゆり
モーリス/
(アルジェ時代のジュリアンの仲間)
鳳真斗愛/貴千碧///
マチルド/
(アルジェ時代のジュリアンの仲間)
二條華/咲希あかね///月城千晴
クリスチャン/
(アルジェ時代のジュリアンの仲間)
遥斗勇帆/響れおな///
エルザ/
(アルジェ時代のジュリアンの仲間)
澪乃桜季/夏月都///
ルネ/
(アルジェ時代のジュリアンの仲間)
彩葉玲央/煌月爽矢///
ジャン/
(アルジェ時代のジュリアンの仲間)
隼玲央/彩央寿音///
ボランジュ総督/
(アルジェリア総督)
朝水りょう/越乃リュウ/光城ひろみ/洋ゆり/美吉佐久子
ルイーズ・ボランジュ/
(総督夫人)
白妙なつ/花瀬みずか/風間イリヤ/貴久香/瑠璃豊美
エリザベート/
(総督の娘)
桜庭舞/彩星りおん/毬藻えり/南風まい/沢かをり
シュザンヌ/
(ボランジュ家のメイド)
華雪りら/玲実くれあ///
ミッシェル/
(ボランジュ氏の秘書官)
紫藤りゅう/青樹泉/紫苑ゆう/山城はるか/三代まさる
ルイ/
(ボランジュ氏の秘書官)
天希ほまれ/紫門ゆりや///牧原なおき
アルマン/
(ボランジュ氏の秘書官)
希沙薫/珠城りょう///
フェリックス/
(ボランジュ氏の秘書官)
碧海さりお/光月るう/三城礼/紫苑ゆう/
セルジュ/
(ボランジュ氏の秘書官)
颯香凜/美翔かずき//日向薫/
ポール/
(ボランジュ氏の秘書官)
奏碧タケル/宇月颯//あづみれいか/
レナ/
(エリザベートの友人)
桜里まお/真凜カンナ///
ヴィヴィアン/
(エリザベートの友人)
水乃ゆり/白雪さち花///東千晃
カトリーヌ/
(エリザベートの友人)
彩園ひな/舞乃ゆか///
シャルル/
(エリザベートの友人)
煌えりせ/沢希理寿///
フィリップ/
(エリザベートの友人)
鳳真斗愛/鳳月杏///
ジョルジュ/
(エリザベートの友人)
――/綾月せり///
ミレーヌ/
(エリザベートの友人)
――/華那みかり///
セシール/
(エリザベートの友人)
――/真愛涼歌///
フランソワーズ/
(エリザベートの友人)
――/愛希れいか///
マリア・シャルドンヌ/
(公爵夫人。アナ・ベルの伯母)
万里柚美/――/――/――/――
ポーラ・シャルドンヌ/
(公爵夫人。アナ・ベルの伯母)
――/邦なつき(専科)/藤京子/藤京子/水代玉藻
アナ・ベル/
(シャルドンヌ公爵夫人の姪)
小桜ほのか/花陽みら/紫城いずみ/湖条れいか/衣通月子
アンリ・クローデル/
(元下士官。アナ・ベルの付き人)
――/明日海りお/――/――/――
アンドレ/
(アナ・ベルの付人)
極美慎/――/寿美夏子/萬あきら/椿友里
レイモン/
(シャルドンヌ家の執事)
――/一色瑠加///
ルーシー/
(シャルドンヌ家のメイド頭)
――/琴音和葉///
ブランシュ頭取/
(シャルドンヌ公爵夫人の友人)
遥斗勇帆/有瀬そう///
ブランシュ夫人/
(シャルドンヌ公爵夫人の友人)
澪乃桜季/萌花ゆりあ///
ヴェール夫人/
(シャルドンヌ公爵夫人の友人)
――/羽咲まな///
ミシュリュー内相/
(内務大臣)
大輝真琴/星条海斗/鞠村奈緒/小柳日鶴/深山しのぶ
ラモス/
(ミシュリューの秘書)
――/篁祐希///
マダム・マルト/
(クラブの女主人)
夢妃杏瑠/妃鳳こころ///
リリー/
澄華あまね/愛風ゆめ///
クロード/
夕陽真輝/――///
ダンサー/
――/輝城みつる///
憲兵/
――/星那由貴///
花売り娘/
瑠璃花夏/紗那ゆずは///
ラスト影ソロ/
遥斗勇帆/宇月颯///
※ 1974年、星組で鳳蘭主演により宝塚大劇場のみ初演。
1983年、星組で峰さを理×姿晴香トップコンビお披露目公演として東京宝塚劇場のみ再演。姿晴香の退団公演。
1984年、星組で峰さを理×南風まいトップコンビにより全ツ再演。
2011年、月組で霧矢大夢×蒼乃夕妃トップコンビにより大劇場再演。きりまり大劇場4作目。


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