2018.02.02.Fri

「天は赤い河のほとり/シトラスの風」

 

 
             真風涼帆×星風まどか
 
ミュージカル・オリエント「天(そら)は赤い河のほとり」
原作/篠原千絵 脚本・演出/小柳奈穂子
小学館発行の「少女コミック」にて1995年から2002年まで連載され、絶大な人気を誇った篠原千絵の「天は赤い河のほとり」を、宝塚歌劇でミュージカル化。
紀元前14世紀、古代オリエントのヒッタイト帝国。
優れた才能と血筋で世継ぎと目される第3皇子カイルは、呪術の形代としてタイムスリップさせられた現代の女子高生、鈴木夕梨(ユーリ)と出会う。
彼女を召喚したのは、自分が産んだ皇子に皇位を継がすため、他の皇子を亡き者にしようと画策する皇妃(タワナアンナ)、ナキアであると知ったカイルは、ユーリの身を守るため側室として傍に置く。
正義感に溢れ、現代的な感覚で物事を捉えるユーリは、次第に民衆の心を掴み、戦いの女神イシュタルとして崇拝されるようになる。
そんなユーリをいつしか深く愛するようになっていたカイルは、彼女を正妃に迎え理想とする国創りに邁進したいと考え、ユーリもまたカイルと共に生きることを願う。
だが、ユーリの帰還や強国ミタンニやエジプトとの対立、そしてナキアの陰謀など、二人の前に様々な障壁が立ちはだかっていた…。
古代オリエントを舞台に繰り広げられる、ロマンティックな歴史ファンタジーに、真風涼帆を中心とした新生宙組が挑みます。

紀元前14世紀、古代オリエント。
黒海へと流れ込む赤い河マラシャンティに抱かれたヒッタイト帝国の首都ハトゥサは、皇帝シュッピルリウマ1世の治世のもと、繁栄の時を迎えていた。
そんなヒッタイトで血筋、知性共に次代の皇帝に相応しいと衆目が認める第三皇子カイルは、暁の明星の輝く明け方、王宮の泉から忽然と現れた自分たちとは全く異なる装束の少女鈴木夕梨(ユーリ)に出会う。
皇妃ナキアの手勢に追われていたユーリを行きがかりから助けたカイルは、ユーリが遥か未来の日本から、自分を亡き者とする為の形代として、ナキアの呪術でヒッタイトにタイムスリップさせられた少女だと知る。
ナキアは自らの子を帝位につける為、他の皇子たちの命を狙っていたのだ。
ユーリがナキアの手に落ちることは互いの命を危うくすることだ、と咄嗟に判断したカイルは、ユーリを一目で気に入り側室にすることにしたと宣言。
ユーリにナキア同様水を操る神官である自分が、再び泉に水が満ちる一年後、必ず元の世界に戻してやると約束。
カイルの言葉を信じる以外に寄る辺のないユーリは彼と行動を共にし、黒太子マッティワザ率いる東の強国ミタンニとヒッタイトとの戦いを目の当たりにする。
それは現代日本で、戦争を知らずに育ったユーリが想像もできなかった壮絶な光景だったが、だからこそ、自分が国を治めるようになった暁には、戦いのない国を創りたいと願うカイルの信念に共感を覚え現代人の感覚で行動。
いつしか人々はユーリを「戦いの女神イシュタル」と崇めるようになり、そんなユーリを傍近くで見守っているカイルもまた、ユーリを正妃とし共に平和な国を築く力になって欲しいと願い、ユーリもカイルの高潔な精神に惹かれていく。
だが、ますます人望を集めるカイルとユーリを一気に失脚させる為、ナキアの仕掛けた大胆な罠に足元をすくわれ、カイルとユーリは皇帝暗殺の嫌疑をかけられてしまう。
間一髪、異母弟ザナンザに託してユーリを逃がしたカイルは、自らも逃げることはヒッタイトがナキアの意のままになることだと、敢えてその場に留まり捕縛される。
一方なんとか逃げ延びたと思ったのも束の間、ナキアに忠誠と愛を誓う神官ウルヒの呪術により洗脳されていた部下の反乱にあい、命賭けでユーリを守ったザナンザは落命。
1人残ったユーリも瀕死の重傷を負い力尽きて倒れる。
だが、そんなユーリを救ったのは「戦いの女神イシュタル」にひとかたならぬ関心を寄せていた、大国エジプトの知将ラムセスで…。

ロマンチック・レビュー「シトラスの風-Sunrise-」
~Special Version for 20th Anniversary~
作・演出/岡田敬二
1998年の宙組誕生時に上演された「シトラスの風」が、宙組誕生20周年となる2018年、新トップコンビ真風涼帆×星風まどかの大劇場お披露目公演として、新しいテイストを加えて鮮やかに甦ります。
“飛翔”“誕生”などの新しい時代への飛躍をテーマに、“シトラス”のイメージが放つ“清々しく、爽やかで、若い”風と、宝塚レビューの香りと色彩を詰め込んだ、詩情溢れる作品。
フレッシュでバイタリティに溢れた新場面も加え、岡田敬二のロマンチック・レビュー・シリーズ第20弾として、新生宙組の魅力を余すところなくお届け致します。

  

 
まかまど大劇場お披露目あーんど宙組誕生20周年公演。
まかまどの学年差8期、年齢差10歳、身長差実に13㎝。
かつての紫吹淳×映美くららを彷彿とさせる絶妙アンバランスコンビ。
BLとかロリ好きとかたまらんやろね。
何かなぁ~~
 
 

 
 
ハイ
主な配役
カイル・ムルシリ/  真風涼帆
(ヒッタイト帝国の第三皇子)
ネピス・イルラ/  結乃かなり
(神官、カイルの姉)
ティト/  愛海ひかる
(カイルの従者)
サリ・アルヌワンダ/  星吹彩翔
(ヒッタイト帝国の皇太子)
ロイス・テリピヌ/  春瀬央季
(ヒッタイト帝国の第ニ皇子)
ザナンザ・ハットゥシリ/  桜木みなと
(ヒッタイト帝国の第四皇子。カイルの異母弟)
マリ・ピアシュシュリ/  七生眞希
(ヒッタイト帝国の第五皇子)
ジュダ・ハスパスルピ/  風色日向
(ヒッタイト帝国の第六皇子、ナキアの愛息)
ナキア/  純矢ちとせ
(ヒッタイト帝国の皇妃、カイルの義母)
ナキア(少女時代)/  華妃まいあ
ウルヒ・シャルマ/  星条海斗(専科)
(神官)
ウルヒ(少年時代)/  真名瀬みら
女官/  瀬戸花まり
シュッピルリウマ1世/  寿つかさ
(ヒッタイト帝国の皇帝)
  
ユーリ・イシュタル/  星風まどか
(鈴木夕梨。現代の日本から古代ヒッタイトにタイムスリップした女子高生)
ハディ/  天彩峰里
(ユーリの侍女)
リュイ/  水音志保
(ユーリの侍女、ハディの妹)
シャラ/  花宮沙羅
(ユーリの侍女、リュイの双子の姉妹)
タロス/  風馬翔
(ハディ達の父、ハッティ族の族長)
囚人
秋奈るい・穂稀せり・水香依千・澄風なぎ・朝日奈蒼・潤奈すばる・若翔りつ・風輝駿
   
キックリ/  凛城きら
(ヒッタイト帝国馬事総監、カイル皇子の第一の従者)
イル・バーニ/  美月悠
(ヒッタイト帝国元老院議員、カイル皇子の乳兄弟)
ルサファ/  蒼羽りく
(ヒッタイト帝国弓兵隊長)
カッシュ/  和希そら
(ヒッタイト帝国戦車隊長。カイルの従者)
ミッタンナムワ/  留依蒔世
(ヒッタイト帝国歩兵隊長、カイルの従者)
シュバス/  瑠風輝
(ヒッタイト帝国弓兵隊第二隊長。カイルの従者)
ゾラ/  優希しおん
(ヒッタイト帝国歩兵隊第二隊長。カイルの従者)
 
ウセル・ラムセス/  芹香斗亜
(エジプト軍ヒッタイト駐屯部隊・隊長)
ハトホル/  美風舞良
(ラムセスの母)
ネフェルト/  遥羽らら
(ラムセスの妹)
ネフェルティティ/  澄輝さやと
(現エジプトの王太后。黒太子マッティワザの姉)
タトゥーキア/  夢白あや
(ネフェルティティの少女時代)
トトメス/  松風輝
(宮廷に仕える彫刻家)
ホレムヘブ将軍/  朝央れん
(エジプト軍将軍)
女官/  愛白もあ
  
黒太子マッティワザ/  愛月ひかる
(血の黒太子と呼ばれるミタンニ国の王太子)
マッティワザ(少年時代)/  鷹翔千空
ミタンニ兵/  鷹翔千空
 
氷室聡/  希峰かなた
(ユーリのボーイフレンド)
詠美/  天瀬はつひ
(ユーリの妹)  
考古学者/  琥南まこと・夢風咲也花
ユルドゥズ/  風色日向
  

瀬戸花まり・里咲しぐれ・はる香心・小春乃さよ・花菱りず・雪乃かさり
ヒッタイト兵/  水香依千・秋奈るい
マラティアの女/  花音舞・綾瀬あきな
民衆/  若翔りつ・穂稀せり・春乃さくら
/花音舞・綾瀬あきな・愛白もあ・花咲あいり・桜音れい・愛咲まりあ
神官/  星月梨旺・実羚淳・秋音光
 
併演のショー「シトラスの風」は1998年、宙組で姿月あさと×花總まりトップコンビお披露目公演として大劇場初演。宙組第1作目公演。
 2014年、宙組で凰稀かなめ×実咲凜音トップコンビにより「シトラスの風Ⅱ」として中日劇場で再演。
 2015年、宙組で朝夏まなと×実咲凜音トップコンビにより「シトラスの風Ⅲ」として全ツ再演。
 
 
 
         
宙組「天は赤い河のほとり」  宙組「天は赤い河のほとり」
¥11,000 Blu-ray      2018年4月号
        
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