2017.08.16.Wed

「ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA」

 

    
                  紅ゆずる×綺咲愛里
    
ミュージカル「ベルリン、わが愛」
サイレント映画からトーキーへと移り変わる頃──。
1920年代から30年代にかけて、ハリウッドと並ぶ映画の都として栄華を誇ったドイツ・ベルリンにも、ナチスが暗い影を落とし始めていた。
そんな中、新しい娯楽作品を模索する男達は、ミュージカル映画こそ大衆が求めるものだと確信し、その実現へ向けて邁進していた。
無名の踊り子を抜擢し撮影された映画は大成功を収める。
しかし、プロパガンダとして映画を利用しようとするナチスの圧力は強まる一方だった。
理想と現実の狭間で苦悩しながら、映画を愛した彼らが描いたシナリオとは…。
激動期のベルリンを舞台に、「映画」を愛した人間たちの姿を、運命的なラブロマンスを織り交ぜながらドラマティックに描き出すミュージカル。

1927年、ドイツ・ベルリン。ハリウッドと並ぶ映画の都にあって、ドイツ随一の映画会社であるUniversum Film AG(UFA)は、映画を芸術だと考える監督たちの意向を汲んだ作品作りを続けていたことから、大衆の支持が離れ、いつしか巨額の負債を抱えるに至っていた。
倒産の危機を回避する為、重役たちはドイツで勢力を拡大していた国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)の支持者であり、大実業家アルフレート・フーゲンベルクに事業を譲渡するべきだと主張する。
だが、社長のルードヴィヒ・クリッチュは作り手の表現が制限されることだけは避けるべきだと、譲渡を断固拒否。
社長と志を同じくするプロデューサーのニコラス・カウフマンは、低予算で大衆を喜ばせる娯楽映画を必ず作り、起死回生のヒット作にしてみせると宣言し、不満を抱えた重役たちをどうにか押しとどめることに成功する。
だが、そんな映画をいったい誰が創れるというのか。
その時、1人の青年が「自分にやらせてくれ」と名乗りをあげる。
彼の名はテオ・ヴェーグマン
幼い頃から映画を心から愛し、今助監督としてUFAに勤める彼は、ハリウッドではすでにはじまっている、トーキーにこそ映画の未来があると考え、ヨーロッパ初の歌入りトーキー映画を定められた僅かな予算の中で、必ず創り上げると誓い、晴れて新作映画の監督を任されることになった。
早速、スタッフ、キャストの人選に入ったテオは、まず親友であり絵本作家であるエーリッヒ・ケストナーに脚本を依頼。
更に、ベルリンに興業に来ていた「黒いビーナス」と謳われるレビュースター、ジョセフィン・ベーカーに映画のヒロインを務めてもらおうと、彼女が出演している劇場に直談判に赴く。
だが、肌の色による人種差別と闘うジョセフィンは、自分が出演することは貴方の輝かしい監督デビューに悪影響を与えてしまう、と出演を固辞。
キャスト探しは振り出しに戻ったかに見えたが、ジョセフィンのバックで踊っていたレビューガール、レーニ・リーフェンシュタールの自薦による猛アプローチに根負けしたテオは、カメラテストをすると約束。
銀幕デビューができる!と有頂天になったレーニは、レビューガール仲間のジル・クラインも、一緒に映画に出して欲しいとテオに声をかける。
ジルを一目見た時から何かを感じたテオは、レーニと共にジルにも撮影所にくるようにと促すのだった。
テオが監督する初のトーキー映画は「忘れじの恋」とタイトルが決まり、サイレントこそ映画の神髄と信じる大俳優ヴィクトール・ライマンの協力が得られないなど、困難もありながらテオの前向きな努力で進展。
大部屋俳優だったロルフ・シェレンベルクと、レーニが主演カップルに、ジルも花売り娘の役柄で出演が決まる。
恋人ルイーゼロッテへの想いを託したエーリッヒの脚本も仕上がり、ヨーロッパ初のトーキー映画は美しいメロドラマとして完成。観客の絶賛を集める大ヒット作となった。
だが、主役のレーニではなく、脇役のジルの清楚な魅力に評価が集まったことに、レーニの不満が爆発し、ジルの出自が密かに内通されてしまう。
更に「忘れじの恋」1本のヒットでは、会社を立て直すことは難しいと重役たちから攻め立てられた社長のクリッチュは、遂にフーゲンベルクにUFAを売却。
それはすなわち、大衆の為の映画創りを目指すテオの前に、ナチス宣伝全国指導者ヨーゼフ・ゲッベルスが立ちはだかることを意味していて…

タカラヅカレビュー90周年
Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)
90周年を迎えたタカラヅカレビューの伝統を紡ぐレビュー作品。
世界巡りの形式で展開するバラエティに富んだ場面に、きらめく花の様に多彩な輝きを放つ紅ゆずるを中心とした星組メンバーの魅力を一杯詰め込んだ、豪華絢爛なレビューをお届け致します。

      

 
紅子ヒガシマル大劇場2作目。
こっさん、ようやく2番手羽根デビューなるか。
専科から特出カチャ初仕事。
役の比重はどうなる ショーでの立ち位置どうする 番手どうなる問題勃発。
  
  

  
  
ハイ
主な配役
テオ・ヴェーグマン/  紅ゆずる
(ドイツ最大の映画会社UFAのバーベルスベルグ・スタジオで助監督を務める青年。のちに映画監督となり、トーキー映画の製作に取り組む)
ルードヴィッヒ・クリッチュ/  美稀千種
(UFA社長)
ボリス・エッフェンベルク/  極美慎
(クリッチュ社長の秘書)
エヴァルト・シュナイダー/  麻央侑希
(UFA重役)
ヨハネス・マイヤーホフ/  如月蓮
(UFA重役)
ゲオルグ・クライゼン/  大輝真琴
(UFA重役)
ロベルト・エバール/  輝咲玲央
(UFA重役)
ヴィム・ハインリッヒ/  瀬稀ゆりと
(UFA重役)
ニコラス・カウフマン/  七海ひろき
(UFAの映画プロデューサー)
フリッツ・ラング/  十碧れいや
(映画監督。「メトロポリス」を撮る)
クリストフ/  紫藤りゅう
(バーベルスベルグ・スタジオで働く青年)
エルマー/  天華えま
(バーベルスベルグ・スタジオで働くカメラマン)
ロルフ・シェレンベルク/  瀬央ゆりあ
(若手俳優。テオの仲間)
   
ジル・クライン/  綺咲愛里
(ネルゾン劇場のレビューガール。テオの映画に出演し、映画女優となる)
レーニ・リーフェンシュタール/  音波みのり
(ネルゾン劇場のレビューガール。テオの映画にヒロインとして出演することになる)
レビューガール/  夢妃杏瑠・音咲いつき・紫月音寧
ジョセフィン・ベイカー/  夏樹れい
(“黒いヴィーナス”と謳われたレビュースター)
エヴァ/  小桜ほのか
(ジョセフィン・ベイカーの付き人)
 
エーリッヒ・ケストナー/  礼真琴
(絵本作家。親友であるテオが監督を務める映画のシナリオを書く)
ルイーゼロッテ/  有沙瞳
(カフェ・フリードリヒスホーフの女給。エーリッヒの恋人)
ゲルダ/  万里柚美
(カフェ・フリードリヒスホーフの女将)
ヴィクトール・ライマン/  天寿光希
(サイレント映画のベテラン俳優)
グレゴール/  ひろ香祐
(ヴィクトール・ライマンの付き人)
 
アルフレート・フーゲンベルク/  壱城あずさ
(大実業家。のちにUFAを買収する)
ヨーゼフ・ゲッベルス/  凪七瑠海(専科)
(ナチスの宣伝全国指導者。映画愛好家)
マグダ・ゲッベルス/  白妙なつ
(ヨーゼフ・ゲッベルスの妻)
ギルベルト・シュヴァルツ/  十碧れいや
(ゲッベルスの部下)
ゲッベルス邸の執事/  朝水りょう
  
観客/  華鳥礼良
記者/  漣レイラ
劇場の裏方/新聞売り/  天希ほまれ
スタジオの裏方/  愛水せれ奈・湊璃飛・拓斗れい
女優(乳母)/  紫りら
女優/  夢妃杏瑠
俳優(貴族男)/  天路そら・朱紫令真
少年/  星蘭ひとみ
ベルリンの男/  極美慎
ベルリンの女/少女/  天彩峰里
車掌/  夏樹れい
  
  
  
         
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