2022.03.24.Thu
「冬霞(ふゆがすみ)の巴里」

永久輝せあ
Fantasmagorie「冬霞(ふゆがすみ)の巴里」
作・演出/指田珠子
時は19世紀末パリ、ベル・エポックと呼ばれる都市文化の華やかさとは裏腹に、汚職と貧困が蔓延り、一部の民衆の間には無政府主義の思想が浸透していた。
そんなパリの街へ、青年オクターヴが姉のアンブルと共に帰って来る。
二人の目的は、幼い頃、資産家の父を殺害した母と叔父達への復讐であった。
父の死後、母は叔父と再婚。
姉弟は田舎の寄宿学校を卒業した後、オクターヴは新聞記者に、アンブルは歌手となって暮らしていたが、祖父の葬儀を機にパリへ戻った。
怪しげな下宿に移り住む二人に、素性の分からない男ヴァランタンが近づいて来る。
やがて姉弟の企みは、異父弟ミッシェル、その許嫁エルミーヌをも巻き込んでゆく…。
古代ギリシアの作家アイスキュロスの悲劇作品三部作「オレステイア」をモチーフに、亡霊たち、忘れ去られた記憶、過去と現在、姉と弟の想いが交錯する。
復讐の女神達(エリーニュス)が見下ろすガラス屋根の下、復讐劇の幕が上がる…!
19世紀末のパリ。
ベル・エポックと呼ばれる都市文化の華やかさとは裏腹に、汚職と貧困が蔓延り、一部の民衆の間には無政府主義の思想が浸透していた――。
そんなパリの街へ、青年オクターヴが姉のアンブルと共に帰って来る。
二人の目的は、幼い頃に殺された資産家の父オーギュストの死の真相を探り、復讐を果たすこと――。
姉弟は、母クロエと父の弟ギョームが手を組んで父を亡き者にしたと確信していたが、証拠はなかった。
父の死後間もなくクロエはギョームと再婚し、二人の間にはミッシェルという息子も生まれた。
一方、オクターヴとアンブルは母と叔父への疑惑を胸に秘めたまま、田舎の寄宿学校へ入学、その後オクターヴは新聞記者に、アンブルは歌手となり自立した生活を送っていたが、祖父の葬儀を機にパリへ帰ってきたのだった。
オクターヴとアンブルは、実家のヴァレリー家へは戻らず、下町のうらぶれた下宿に住むことにする。
その下宿は、一風変わった住民達の溜まり場だった。
中でもヴァランタンという一際謎めいた男は、場違いに身なりの良いオクターヴに強い関心を示す…。
祖父の葬儀の日、一家は久し振りに顔を合わせる。
パリ警視庁長官だったギョームは今では警視総監に上り詰め、クロエは社交界の女王と謳われ華やかな生活を満喫していた。
ミッシェルは法学部の学生となり、恋人であるグランジュ家の令嬢、エルミーヌとの婚約が整っていた。
義姉兄との久し振りの再会を心から喜び、婚約者を紹介するミッシェル。
その屈託のない笑顔に、オクターヴとアンブルは自分達が父の死と共に失ったものを見せつけられたように感じる。
そして、父の死を忘れ何事もなかったかのように振る舞う母と叔父への復讐を改めて心に誓うのだった。
カフェ・コンセールで働きながら、父の殺害に関わった人物と接触する機会を待ち続けていたアンブルは、ついにその人物、父のかつての部下ブノワと出会う。
アンブルは美貌を武器に、今や大資産家となったブノワに近づく。
そんなアンブルを、オクターヴは複雑な心境で見詰めるのだった。
深い夜の闇に包まれていくパリの街で、救いを求める姉弟を、エリーニュス(復讐の女神達)が静かに見下ろしていた――。

とわきんぐ、待望の東上初主演

新公主演4回・バウ主演2回(内1回はW主演)を経て、雪から花へ組替え。
みりおの後任としてVISAガールに就任。スポンサーゲット。
そしてついに先の大劇場公演ではコノヒトの2番手羽根デビューに待ったをかけ、まさかの同格サイズの羽根で肩を並べるまでに…


恐るべしっっ不遇の97期出世頭よ。
ま悪いのはコノヒトではなく、全ては劇団(という名のスポンサー?)の意向てやつですが。
2022年3月25日〜4月2日(シアター・ドラマシティ)
4月8日〜14日(東京建物Brillia HALL)での公演スケジュール。
花組新組長・美風舞良お披露目公演。
で肝心のヒロインはというと…やはりコノヒトのようで。
研2のバウヒロ初抜擢から、怖っそろしい勢いで路線街道突っ走っていますが、肝心の新公ヒロはまだ未経験というのが何ともイレギュラー。
ちなみに公演初日は彼女の誕生日

専科から一樹千尋(研50)・紫門ゆりや(研18)が特出。
シモン機関は初の女役かね。
ハイ

オクターヴ/ 永久輝せあ
(新聞記者)
少年オクターヴ/ 初音夢
アンブル/ 星空美咲
(オクターヴの姉。カフェ・コンセールの歌手)
少女アンブル/ 湖春ひめ花
イネス/ 琴美くらら
(オクターヴの亡き姉)
オーギュスト/ 和海しょう
(オクターヴの亡父。百貨店経営で財を成した実業家)
カジミール・ブノワ/ 峰果とわ
(オーギュストのかつての部下)
クロエ/ 紫門ゆりや(専科)
(オクターヴの母。オーギュストの死後、ギョームと再婚)
ギョーム/ 飛龍つかさ
(オーギュストの弟。パリ警視総監)
ミッシェル/ 希波らいと
(ギョームとクロエの息子。法学生)
エルミーヌ・グランジュ/ 愛蘭みこ
(ミッシェルの婚約者。グランジュ家の令嬢)
フェロー男爵夫人/ 春妃うらら
(クロエの昔からの友人)
フェロー男爵/ 和礼彩
(呑気な男爵)
モーリス/ 海叶あさひ
(オクターヴの記者仲間)
ルネ・フィリドール/ 高峰潤
(アンブルの働くカフェ・コンセールの座長)
ムッシュ・ボヌール/ 青騎司
(アンブルの求婚者)
サラ・ルナール/ 美風舞良
(下宿の経営者)
ジャコブ爺/ 一樹千尋(専科)
(下宿の住民。謎の老人)
ヴァランタン/ 聖乃あすか
(下宿の住民。年齢も仕事も不明の怪しい男)
シルヴァン/ 侑輝大弥
(下宿の住民。ヴァランタンに心酔する医学生)
シャルル/ 美空真瑠
(下宿の住民。新聞売り少年)
アンヌ=マリー/ 凛乃しづか
(下宿の住民。未亡人)
テレーズ/ 朝葉ことの
(下宿の住民。踊り子)
バルテルミー/ 紅羽真希
(下宿の住民。傘売り)
エリーニュス ティーシポネー/ 咲乃深音
(復讐の女神)
エリーニュス メガイラ/ 三空凜花
(復讐の女神)
エリーニュス アレークトー/ 芹尚英
(復讐の女神)
元軍人/ 夏希真斗
(ブルジョワの男)
花売り/ 湖華詩
焼き栗売り/ 鏡星珠


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