2017.09.03.Sun

「はいからさんが通る」

  

 
             柚香光(研9)×華優希(研4)
 
ミュージカル浪漫「はいからさんが通る」
原作/大和和紀 脚本・演出/小柳奈穂子
1975年から77年に「週刊少女フレンド」で連載された大和和紀原作の少女漫画「はいからさんが通る」は、大正浪漫華やかなりし東京を舞台に、眉目秀麗で笑い上戸な陸軍少尉・伊集院忍と、はいからさんと呼ばれる快活な女学生・花村紅緒が繰り広げる波乱万丈の恋物語。
祖父母の代からの許嫁である二人が、過酷な運命に翻弄されながらも一途に愛を貫く様を、個性豊かな登場人物を絡めて描きあげたロマンティックコメディの傑作です。
1978年にテレビアニメ化、その後も実写映画化やドラマ化されるなど、時代を超えて愛され続ける作品が、宝塚歌劇の舞台に登場致します。

時は大正七年、春四月。
陸軍少尉・伊集院忍は幼い頃に定められた許婚のもとを初めて訪ねる道すがら、自転車で暴走してくる少女に遭遇。
派手にひっくり返って、赤いリボンを捻じ曲げたまま、自分に猛抗議をしてきた「ハイカラ娘」を、まるでつむじ風のようだ、と感じる。
そのハイカラ娘こそが、忍の運命の相手・花村紅緒だった。
かつて忍の祖父と紅緒の祖母は二世を誓った恋人同士だったが、御一新の世に、公家の家柄の伊集院家と、代々徳川家に仕えた旗本の花村家の婚礼は叶わず、二人はやむなく引き裂かれてしまう。
その別れに際して二人は、いつの日か身分や家柄に縛られない平和な世が来た暁には、ふたつの家をひとつにしようとの誓いを立てる。
だが、両家に生まれたのは共に男の子。二人の願いは、三代目である忍と紅緒に引き継がれたというのだ。
恋も結婚も自分で選ぶ!良家の殿方の申し入れを待つような人生はまっびら!と思っていた紅緒には、到底納得できない話だったが、両家も、更に忍も結婚してから愛を育めば良いと、この婚約になんら不満はない様子。
たまりかねた紅緒は、忍に恋している同級生の華族令嬢・北小路環、幼馴染で紅緒を慕う歌舞伎の女形役者・藤枝蘭丸の協力のもと、伊集院家の嫁としては到底受け入れられない娘の烙印を押されるべく、嫁入り修行の行儀見習いに入った伊集院家で大騒動を繰り返すが、それらの顛末を面白がるばかりの忍を筆頭に、伊集院家の人々に次第に愛されていく。
しかも紅緒自身がいつしかそんな忍に惹かれていく自分に戸惑いを覚えるようになる。
だが、そんな中、忍と紅緒の婚約披露の席で起きた騒動から紅緒は伊集院家を飛び出し、酔った勢いで忍の亡き戦友の内縁の妻である柳橋の芸者・吉次にからんでいた陸軍中佐・印念に酒を浴びせかけてしまう。
駆け付けた忍のとりなしでその場は収まり、二人は互いの気持ちが更に深く近づいたことを悟るが、忍の上官であった印念中佐は憤懣やるかたなく、そこに配属された者はやがてシベリア戦線に送られることを承知で、忍を小倉連隊へと転属させる。
自分の為に忍が左遷されたことに苦しむ紅緒を励ました忍は、今度東京に戻った時には正式に結婚しようと誓いを交わして紅緒の元を去るが、ほどなくしてシベリアの前線に送られる。
その極寒の地で忍は、孤立した小隊を守る為決死の脱出を試みるが、傷ついた部下・鬼島軍曹を助けに戻った際コサック兵に襲われ行方知れずとなってしまう。
やがて、紅緒のもとに忍戦死の報せが届き…。

  

 
柚カレーめでたく東上初主演
つまりは2番手昇格決定、か。
現状2番手キキ芹香はんは無念の宙更迭。
遠く離れた宙の地で一から2番手やり直し、か。
 
ハイ
主な配役
伊集院忍/  柚香光
(陸軍少尉。紅緒の許婚)
花村紅緒/  華優希
(恋も結婚も自分で選びたいと夢見る、明るく元気いっぱいのハイカラ娘)
 
伊集院伯爵/  英真なおき(専科)
(忍の祖父。旗本の末裔である紅緒を目の敵にする)
伊集院伯爵夫人/  芽吹幸奈
(忍の祖母。かつて紅緒の祖父と恋仲にあった)
如月/  鞠花ゆめ
(伊集院家の女中頭)
 
花村政次郎/  冴月瑠那
(紅緒の父)
ばあや/  新菜かほ
(紅緒のばあや)
牛五郎/  天真みちる
(紅緒の子分。車引き)
藤枝蘭丸/  聖乃あすか
(紅緒の幼馴染。歌舞伎の女形役者)
北小路環/  城妃美伶
(紅緒と同じ女学校に通う華族のお嬢様)
女学生/朝葉ことの・凜香百音・若草萌香・鈴美梛なつ紀・詩希すみれ
  
青江冬星/  鳳月杏
(出版社「冗談社」の社長兼編集長。大の女嫌い)
青江須磨子/  春妃うらら
(冬星の母)
図師/  桜舞しおん
(冗談社の社員)
鈴木/  和海しょう
(冗談社の社員)
北原/  太凰旬
(冗談社の社員)
 
花乃屋吉次/  桜咲彩花
(柳橋の芸者)
高屋敷要/  亜蓮冬馬
(伊集院少尉の友人。小説家)
 
ミハイロフ侯爵/  柚香光
(旧ロシアから亡命してきた貴族)
ラリサ/  華雅りりか
(ミハイロフ侯爵の妻)
狸小路伯爵/  舞月なぎさ
(ミハイロフ侯爵夫妻の滞在先)
 
印念中佐/  矢吹世奈
(伊集院少尉の上官。少尉と紅緒を陥れる)
鬼島森吾/  水美舞斗
(帝国陸軍第十二師団所属の軍曹)
軍人/  和海しょう
   
有明/  峰果とわ
野路/  和礼彩
丸葉/  翼杏寿
/  春妃うらら
旗本/  舞月なぎさ
新聞屋少年/  朝葉ことの
リーダー/  峰果とわ
反政府主義者/  和礼彩
牧師/  涼葉まれ
  
  
  
           
花組公演「はいからさんが通る」  花組公演「ノクターン」
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19:15 |  花組公演  |  EDIT  | 
2017.09.05.Tue

歌劇9月号

   

 
歌劇9月号の表紙は…
1年ぶりの登場なう、月組トップ娘役・愛希ルイ14世
娘1が2年続けて単独表紙を飾るのは、近年では檀れいサマ以来。
ちゃぴ、ほんまに女帝目指す気なんやろか…。
 
ハイ今号の内容は…
 
カラーポート/朝夏まなと&真彩希帆&真風涼帆&彩風咲奈
M.O.C./  明日海りお
M.O.B./  仙名彩世
Sparkling TIME/純矢ちとせ×七海ひろき、鳳月杏&彩凪翔
OTOMEの深層/愛月ひかる&柚香光&朝美絢&永久輝せあ
TAKARAZUKAニュース
THE THEATER GUIDE vol.8
宝塚写真館
               
STAGE PHOTO
月組宝塚大劇場公演「All for One~ダルタニアンと太陽王~」
星組梅田芸術劇場公演「オーム・シャンティ・オーム-恋する輪廻-」~役替中心~
星組シアター・ドラマシティ公演「阿弖流為-ATERUI-」
月組宝塚大劇場新人公演「All for One」
           
STAGE INFORMATION
楽屋取材「All for One~ダルタニアンと太陽王~」(月組宝塚大劇場公演)
   
早霧せいな・咲妃みゆ東京公演千秋楽
Talking to myself with…/  轟悠
ザッツranKING!~1番はだ~れ?~
専科部屋/  汝鳥伶×轟悠
TOP★MANIA/  望海風斗
芹香斗亜の気ままにブレークタイム
タカラジェンヌ一芸紹介!/宇月颯&星月梨旺&桃堂純&ゆめ真音
ウォッチザフォース月組/風間柚乃&蘭尚樹&桃歌雪&夏風季々&空城ゆう&妃純凛
新宙組生紹介(103期生)/夢白あや&碧咲伊織&栞菜ひまり&彩妃花&有愛きい&亜音有星&なつ颯都&琉稀みうさ
ワールドワイド オブ タカラヅカ
えと文/  華雅りりか&輝城みつる&桜路薫&夢妃杏瑠&風馬翔
「組レポ。」/菜那くらら&貴澄隼人&早花まこ&如月蓮&花音舞
陽月華の今月の華
     
楽屋日記
彩音星凪&天愛るりあ from 月組「All for One」
愛乃一真 from 花組「邪馬台国の風」
夕渚りょう from 星組「オーム・シャンティ・オーム」
天路そら from 星組「阿弖流為」
 
娘1が選ばれることは極めて珍しい歌劇の表紙。この20年あまりで歌劇単独表紙娘役最多掲載記録を持つのは…当然女帝(花總まり)9回!! 以降は檀れい・星奈優里・月影瞳の3回。任期と人気の兼ね合いがな…。
     
     
    
    
「歌劇8月号」  「歌劇7月号」
       
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18:32 |  歌劇  |  EDIT  | 
2017.09.07.Thu

「ハンナのお花屋さん」

 

 
                 明日海りお
 
Musical「ハンナのお花屋さん-Hanna's Florist-」
作・演出/植田景子
ロンドンの閑静な高級住宅地ハムステッドヒース、その一角に一軒の花屋があった。
デンマーク人のフラワーアーティスト、クリス・ヨハンソンが営むその店の名は、“Hanna's Florist(ハンナのお花屋さん)”。
自然との調和に包まれ、地元の人達からも愛されるその店には、心癒される穏やかな時間が流れていた。
ところが、ある日、クリスの作品が栄誉あるフラワーコンペティションに入賞したことで、大きなビジネスチャンスが訪れる。
トップフローリストとしての成功を目指すか、それとも…?
そんな時、クリスは、仕事を求めて東欧からやって来たミアと出会い、次第に、自分の心の声に気付かされていく。
故郷デンマークの森への郷愁、そして“Hanna's Florist”という店名に込められた想いとは…?
世界中から人が集まる街ロンドン、そして自然豊かな北欧を舞台に、21世紀を生きる我々が求める本当の幸せ、人生の豊かさを問いかけるオリジナルミュージカル。
花組トップスター明日海りおの爽やかな魅力と共に、ハートウォーミングなひと時をお届け致します。

ロンドンの閑静な高級住宅地ハムステッドヒースの一角にある、デンマーク人のフラワー・アーティスト、クリス・ヨハンソンが営む花屋「Hanna's Florist(ハンナのお花屋さん)」には、今日も彼の花選びのセンスを愛する人々が次々に立ちより活気にあふれていた。
ある日、クリスの元に栄誉あるヴィクトリアン・フラワーショー入選の知らせが舞い込み、クリスは将来を嘱望されるフラワーアーティストとして一躍注目を集め、大手百貨店からの出店話まで持ちあがる。
またとないビジネスチャンスにクリスの学生時代からの旧友で、今は「Hanna's Florist」の経営面を担当しているジェフをはじめ、多くの従業員たちは意気上がるが、当のクリスにはこのままトップフローリストとしての成功を目指すことが自分の真の望みなのだろうか?という迷いがあった。
そんな時クリスは、仕事を求めてクロアチアからやってきた娘ミアに出会う。
内線の傷跡が深く残る故郷を離れ、異国の都会で不安を抱えながら懸命に生きようとしているミアの姿を見るうち、クリスは次第に自分の心に気づかされていく。
それは、幼い頃両親と過ごした故郷デンマークの森への郷愁と同時に、父・アベルとの、拭い去れぬ確執を思い起こすことだった。
折も折、アベルの年の離れた弟でクリスの叔父のエーリクが「Hanna's Florist」を訪れる。
父アベルの心臓の調子が悪いことを聞かされ同様するクリス。
だが、クリスにはすべてを放り出してデンマークに戻ることをためらう思いがあった。
アベルは若き日にリトアニアから逃れてきた移民の娘ハンナと愛し合うが、王家ともつながるデンマークの名門貴族の長男のアベルがハンナと結婚することは許されず、結局密かに愛し合うしかなかった二人の間に生まれたのがクリスだった。
しかもハンナはアベルが家を守る為に行った非情な経営から起こった、労働者たちとの軋轢による放火に巻き込まれて命を落としてしまう。
花を愛し、例えどんな境遇であろうともアベルを愛した母ハンナを見捨てた父を、クリスは許すことができず、1人ロンドンに出て、母の名前で母が愛した花を扱う店を開いたのだ。
その葛藤の中、アベルの危篤の報せがクリスに届き…。

 

  
ハイ
主な配役
クリス・ヨハンソン/  明日海りお
(ロンドンのハムステッドヒースで“Hanna's Florist”を営み、将来を期待されるデンマーク人の新進フラワーアーティスト)
小さなクリス/  茉玲さや那
(幼い頃のクリス)
エーリク・ヨハンソン/  高翔みず希
(クリスの伯父。年の離れたアベルの弟。晩年)
少年エーリク/  泉まいら
(年の離れたアベルの弟。十代の頃)
アベル・ヨハンソン/  芹香斗亜
(王室ともつながるデンマーク名門貴族の長男で、代々続く造船業の大会社を継ぐ責務を背負っている。花屋の娘ハンナと恋に落ちる)
ソフィア・ヨハンソン/  白姫あかり
(アベルの妻。銀行家の令嬢)
カロリーネ/  紗愛せいら
(ソフィアの友人)
ハンナ/  舞空瞳
(第二次世界大戦後、リトアニアからデンマークに逃れてきた移民の娘。アベルと出会い、愛し合って、クリスが生まれる)
イーダ/  糸月雪羽
(ハンナの友達)
クララ/  咲乃深音
(ハンナの友達)
ヨハン/  紅羽真希
(アベルの友人)
ヘルゲ・インゲマン/  航琉ひびき
(アベルの造船会社の労働者)
 
ミア・ペルコヴィッチ/  仙名彩世
(旧ユーゴスラビアのクロアチアから、内戦の傷跡が残る故国を離れ、新たな人生を見つける為にロンドンにやってきた娘)
エルザ/  紗愛せいら
(移民の娘)
移民の男/  澄月菜音・航琉ひびき
  
ジェフ・ウォーレン/  瀬戸かずや
(“Hanna's Florist”の経営・営業マネージメント担当。クリスとはオックスフォード大学時代からの旧友)
サラ・ウォーレン/  乙羽映見
(ジェフの妻で、同じくクリスの大学時代からの旧友)
トーマス・ルイク/  優波慧
(“Hanna's Florist”のWeb関連とカフェ担当)
ライアン/  綺城ひか理
(フローリスト)
アナベル/  音くり寿
(フローリスト)
チェンリン(丞琳)/  美花梨乃
(フローリスト)
ヤニス/  飛龍つかさ
(フローリスト)
ナディア/  雛リリカ
(フローリスト見習の新米店員)
ヨージェフ/  帆純まひろ
(“Hanna's Florist”のデリバリーと下働き担当)
 
マーガレット・パーカー(Mrs.パーカー)/菜那くらら
(“Hanna's Florist”のお得意様)
エマ・アザール/  花野じゅりあ
(エスニックレストランを経営するやり手のシングルマザー)
ローズ・ワトソン(Ms.ワトソン)/真鳳つぐみ
(図書館勤務の公務員)
グリフィス・エディントン(Mr.エディントン)/羽立光来
(老舗百貨店の事業開拓企画部長)
レスリー/  更紗那知
(Mr.エディントンの忠実な部下)
アレックス/  千幸あき
(Mr.エディントンの忠実な部下)
 
ジャーナリスト/航琉ひびき・高峰潤・紗愛せいら・白姫あかり
ダウンタウンの男/澄月菜音・高峰潤
ボーイ/  芹尚英
田舎町の男/芹尚英・一之瀬航季・愛乃一真
田舎町の女/  菜那くらら
上流社会の男/高峰潤・愛乃一真・一之瀬航季・羽立光来
記者/真鳳つぐみ・一之瀬航季・更紗那知・千幸あき
重役/  羽立光来・碧宮るか
  
  
  
        
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2017.09.21.Thu

宝塚GRAPH10月号

   

  
グラフ10月号の表紙は…
新生雪組2番手・彩風咲奈×新生宙組たぶん2番手・芹香斗亜の同期お2人。
 
ハイ今月の内容は…
     
ANYTHING/  真風涼帆
flourish/  真彩希帆
days/  七海ひろき
蒼羽りく、お稽古中。
朝美絢、お稽古中。
つながる92期
The Costume/珠城りょう&愛希れいか from All for One
SIDE SHOT SELECTION/花組「邪馬台国の風/Santé!!」
ANOTHER STAGE/  月組「All for One」
いざ躍進!/  柚香光
そらかずきのかずかずの記録/  和希そら×優波慧
イマコレ!!!/鳳月杏&月城かなと&紫藤りゅう&遥羽らら
TOPICS/早霧せいな・咲妃みゆラストデイ in 東京
スペシャルポート/  朝夏まなと
波瀾爆笑!? 我が人生/  有沙瞳
トークDX/  珠城りょう×美弥るりか from All for One
TOPICS/花組TBS赤坂ACTシアター公演「ハンナのお花屋さん-Hanna’s Florist-」制作発表会
Pick Up Interview/  瀬音リサ
 
STAGE
月組大劇場公演「All for One~ダルタニアンと太陽王~」
星組梅田芸術劇場公演「オーム・シャンティ・オーム-恋する輪廻-」
星組シアター・ドラマシティ公演「阿弖流為-ATERUI-」
轟悠ディナーショー「Yū, Sol y Sombra」
月組新人公演「All for One」
    
だってさ。        
   
   
  
      
「宝塚グラフ9月号」  「宝塚グラフ8月号」
          
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23:42 |  宝塚GRAPH  |  EDIT  | 
2017.09.29.Fri

「ひかりふる路(みち)/SUPER VOYAGER!」

 

 
         望海風斗(研15)×真彩希帆(研6)
 
ミュージカル
「ひかりふる路(みち)~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~」
作・演出/生田大和
18世紀末、フランス。立ち上がった市民達によって達成され、現代を生きる人々の生活の礎ともなったフランス革命。
宝塚歌劇においてもこれまで度々物語の題材として取り上げられてきたこの革命の中心人物の一人であり、理想に燃え、そして自らもまたその炎に焼かれた革命家マクシミリアン・ロベスピエール。
1791年9月14日。革命が始まって以来の宿願であった憲法が、ルイ16世によってついに承認される。
国民議会議員として一大事業を為したロベスピエール達はパリ市民の歓呼の声に迎えられる。
しかし憲法の承認は混迷する革命の、まだ序章に過ぎないものであった…。
志を一つに共に立ち上がった仲間達との絆、運命的なロマンス…その青春を賭し、理想に燃えた青年が革命の頂点へと邁進する姿を通し、彼が掲げた「自由・平等・博愛」に込められた思いを紐解き、人類の歩むべき路を問いかける歴史ミュージカルです。
なお本公演は雪組新トップコンビ望海風斗×真彩希帆の大劇場お披露目公演となります。

1789年バスティーユ監獄襲撃から勃発したフランス大革命は、1792年王政廃止と共和国の宣言により、革命歴元年を迎えたものの、ブルジュアジーを代表するジロンド派と、サンキュロット(下層市民)の支持を得て台頭してきたジャコバン派との間の危ういバランスの中で、新たな局面を迎えていた。
1793年1月、国王ルイ16世の裁判が開かれ、ジャコバン派のサン=ジュストが登壇。
「国王という存在自体が罪なのだ」と演説。
遂にルイ16世は処刑台へと送られる。
フランス大革命の輝かしい勝利を喜ぶ民衆へ向け、ジャコバン派の司法大臣ジョルジュ・ジャック・ダントンは「今こそ、我々の指導者、マクシミリアン・ロベスピエールの言葉を聞こう!」と促す。
フランスに新時代を築いた革命の指導者マクシミリアン・ロベスピエールの「人は運命の奴隷ではない、本当の自由を手にするまで共に進もう」との、高らかな演説に人々は「ロベスピエールこそが革命そのものだ」と熱狂する。
だが、そんなロベスピエールに、憎しみの目を向ける女性がいた。
彼女の名はマリー=アンヌ・ド・ブノア
革命によりただ貴族であるというだけの理由で、家族や恋人を殺され、幸福な人生のすべてを奪われたマリー=アンヌは、革命の象徴だと讃えられるロベスピエールを暗殺することで、革命への復讐を果たそうと機会を伺っていたのだ。
その機会は意外にも早く訪れる。
ロベスピエール、ダントン、そして二人の同士であるジャーナリストのカミーユ・デムーランの三人が、これからも共に革命の理想の為に協力して行こう、と誓いあっていたジャコバン・クラブで、酒に酔った勢いでマリー=アンヌに絡んできた議員たちを諫めたのが、ロベスピエールその人だった。
行きがかりからロベスピエールに夜道を送られることになったマリー=アンヌは、闇に紛れて刃を向けようとしたロベスピエールの瞳の中に、新しい時代の希望を見出している自分に驚く。
ロペスピエールもまた、強い光を放つマリー=アンヌの瞳に、惹かれるものを感じていた。
しかし、国王の処刑という事態に諸外国がフランスに宣戦を布告。
市民の徴兵を巡り、ロベスピエールとダントンが対立し、革命政府は混乱。
この機に乗じたジロンド派の女王マノン・ロラン夫人は、密かにフランスに帰国していた元オータン司教タレーラン・ペリゴールと謀り、ダントンが国庫からイギリスに多額の金銭を送っていた事実を突き止め、サン=ジュストに密告する。
ダントンの存在を元より快く思っていなかったサン=ジュストは、ロベスピエールにダントンが共和国を裏切っていたと告発。
盟友の行動に激怒したロベスピエールは、イギリスに送った金銭は開戦を阻止する為のもので、革命の理想を成就する為にこそ現実を見るべきだ、とのダントンの言葉にも耳を貸さず、彼を辞職に追い込む。
革命が達成されれば必ず理想にたどり着く。
次第にその思いに憑りつかれていくロベスピエール。
彼には、人々の命を犠牲にしてたどり着く理想などないと訴えるマリー=アンヌの懇願もすでに届かず、ロベスピエールは、革命の敵とみなした者たちを粛清していく「恐怖政治」への道をひた走っていき…

レヴュー・スペクタキュラー「SUPER VOYAGER!」-希望の海へ-
作・演出/野口幸作
「VOYAGER(ヴォイジャー/航海者)」をテーマに、望海風斗のトップスター就任と新生雪組の「船出」を盛大に祝福する颯爽絢爛なレヴュー作品。
豪華客船の出航をイメージした躍動感溢れるプロローグに始まり、「望(HOPE)」「海(OCEAN)」「風(WIND)」「斗(BIG DIPPER)」と新トップスターの名前にまつわる場面を中心に、未来への希望に満ちた場面の数々で構成。
望海風斗の男役の美学と新生雪組の魅力の全てを凝縮した究極のエンターテインメントにご期待下さい。

   

 
ダイキホ大劇場お披露目&彩風2番手羽根デビューなるか、
朝月希和綾凰華も今作から雪組入り。
専科特出・沙央くらまは古巣の雪でとうとう退団。
変わらずさくらら全日程休演するみたいよ。
 
 

 
 
ハイ
 
 
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