2015.06.08.Mon
「オイディプス王」

轟悠(研31)
ギリシャ悲劇「オイディプス王」
~ソフォクレス原作「オイディプス王」より~
古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人であるソフォクレスが紀元前に書いた戯曲「オイディプス王」は、そのテーマの普遍性と、サスペンス的要素溢れた緻密な構成ゆえに、ギリシャ悲劇の中でも最高傑作として知られ、時代を超えて上演されています。
この傑作を、轟悠と専科を中心とした実力派メンバーで、宝塚ならではの演出を加えた新たな「オイディプス王」として上演いたします。
古代ギリシャ・コリントスの王子オイディプスは、自ら授かった「父を殺し、母を娶(めと)るであろう」との予言の実現を避けるため放浪の旅に出て、テーバイ国で怪物スフィンクスを追い払い、請われてテーバイ国の王となる。
前王の妃イオカステを妻に迎え幸せな日々を送るが、数年後に国を襲った疫病災厄から国を救うため、神託を乞い、「前王ライオスを殺した犯人を罰せよ」とのお告げに従ってライオス殺しの犯人を探る。
その謎を解くうちに、悲劇的な真実が明らかになっていく…。
王ライオスが殺害され、怪物スフィンクスに苦しめられていたテーバイを救ったのは、コリントス王の息子オイディプスであった。
テーバイの民に望まれ王位に就いたオイディプスは、先王の妃イオカステを妻とし、テーバイに平和の日々が訪れた。
たが数年後、再びテーバイに災難が降りかかり、国を救うための神託を得るため、オイディプスはイオカステの弟クレオンをアポロンに遣わす。
盲目の預言者テイレシアスの口から発せられたのは「先王の殺害者はオイディプス自身である」という恐ろしいもの…。
もちろん身に覚えのないオイディプスは、クレオンが王位を狙ってテイレシアスに言わせているのだと疑う。
コリントスの使者が王の死を報せ、オイディプスに王位の継承を願い出る。
「父を殺し、母を娶る」という恐ろしい予言を信じる彼は、母が生きている限り帰国できないと拒否するが、使者は、オイディプスは王の実子ではなく、自分が先王ライオスの家僕から手渡された子だと伝える。
だがイオカステは、その子は山に捨てられたはずだと信じていた。
国を救うためには先王殺害で穢れた血を洗わねばならない…
「先王殺害の犯人を捕らえて追放せよ」――クレオンがアポロンから下された神託を持ち帰った。
先王の命令にも関わらず、生まれたばかりの嬰児を殺すことは出来ず、コリントスの使者に子供を渡したことを告白した羊飼いは、先王が殺害された時、一人逃げ出した男だった。
彼は、王を殺害したのは複数の盗賊ではなく、一人の若者だったことを告白。
自分への恐ろしい予言の実現を避けるため国を出て放浪の旅に出ていたオイディプスは、ライオス王が殺害されたその時、その場所に自分がいたこと、そして馬に乗ってやってきた男たちを殺害してしまったことを思い出す。
すべてを理解したイオカステは、そっとその場を去る。
「我が子の手に掛かって死ぬ」という先王ライオスへの預言が成就していたことを確信したのだ。
オイディプスもまた、自身への予言が的中していたことを知り、愕然とする。
呪われた自身の運命を嘆き悲しみ、自らの両目を突いて盲目となったオイディプスは、クレオンにイオカステの埋葬を頼み、娘たちに手を引かれながらテーバイの国を出て放浪の旅に出る。

理事…顔が怖いです

出演は理事を始め、夏美よう(研40)・悠真倫(研21)・華形ひかる(研17)・沙央くらま(研15)らベテラン専科陣に、月組から飛鳥裕(研40)・憧花ゆりの(研16)・光月るう(研14)・凪七瑠海(研13)らをプラス。
そして注目のヒロイン・イオカステを演じるのは…
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