2022.12.29.Thu
宝塚パーソナルカレンダー2023 IN 花組


ハイ
2022年の花組を振り返る。
■「元禄バロックロック」「The Fascination(ザファシネイション)!」(1〜2月)
・柚香クロノスケ✖星風キラトップコンビお披露目東宝またも長期休演&無念の新公ナッシング
・水美舞斗まさかの2番手羽根ナッシング&永久輝せあと同格扱い非難轟々
・優波慧ようやく研12で待望退団歓喜!!
・咲乃深音初エトワール
・高翔みず希 専科へ 2/7〜
・美風舞良 新組長に昇格 2/7〜
・航琉ひびき 新副組長に就任 2/7〜
□梅田芸術劇場公演「TOP HAT」(3〜4月)
・柚香ジェリー✖星風デイル再演
・水美ホレス✖音マッジ✖帆純ベディーニ抜擢
□ドラマシティ・東京建物BrilliaHALL公演「冬霞(ふゆがすみ)の巴里」(3〜4月)
・永久輝オクターヴ東上初主演✖星空アンブル2度目東上ヒロイン
・愛蘭みこ大役抜擢
■「巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜」「Fashionable Empire」(6〜9月)
・水美ショパン待望2番手羽根&永久輝ジョルジュ3番手羽根デビュー格差
・飛龍つかさ(研11)&音くり寿(研9)無念✖若草萌香(研10)退団エトワール
・新公主演コンビ侑輝大弥✖星空美咲意外初抜擢
・組配属108期東宝〜花組生デビューもまたも初日延期に途中長期休演千秋楽のみ上演
□バウホール公演「殉情(じゅんじょう)」(10月)
・帆純佐助バウWS初主演✖ヒロイン朝葉春琴初抜擢
□全国ツアー公演「フィレンツェに燃える」「Fashionable Empire」(10〜11月)
・柚香アントニオ✖星風パメラ✖水美レオナルド✖星空アンジェラ名作再演
・咲乃深音2度めエトワール
□バウホール公演「殉情(じゅんじょう)」(10〜11月)
・一之瀬佐助バウWS初主演✖ヒロイン美羽春琴はいからさんコンビ再び
●新人公演主演コンビ
侑輝大弥×星空美咲 (巡礼の年) ※ムラのみ
●エトワール
咲乃深音 (The Fascination!)
若草萌香 (Fashionable Empire)
咲乃深音 (Fashionable Empire全ツ)
●2022年末時点での花組の番手
柚香光 (研14)
星風まどか (研9)
水美舞斗 (研14) 〜4/27
永久輝せあ (研12)
聖乃あすか (研9)
綺城ひか理 (研12) 2/13〜
帆純まひろ(研10)・一之瀬航季(研9)
侑輝大弥(研7)・希波らいと(研6)


「宝塚パーソナル卓上カレンダー」 「宝塚パーソナルカレンダー」
柚香光 水美舞斗
2022.10.14.Fri
「フィレンツェに燃える/Fashionable Empire」

柚香光×星風まどか
ミュージカル・ロマンス「フィレンツェに燃える」
作/柴田侑宏 演出/大野拓史
国家統一運動が起こり始めた1850年頃のイタリア、フィレンツェ。
侯爵家の長男で、聡明で高潔な貴公子アントニオは、酒場の歌姫から貴族の未亡人となったパメラと出会い、その想いの深い瞳に魅入られ恋に落ちる。
アントニオとは対照的に奔放な性格の侯爵家の次男レオナルドは、パメラが兄を破滅に導く悪女であると考え、二人を引き離す為に偽りの恋を仕掛けるのだが…。
1975年に雪組で上演され絶賛を博した『フィレンツェに燃える』。
愛の二面性をテーマに描かれた哀感溢れるミュージカル作品の初の再演に、柚香光を中心とした花組が挑みます。
フランス革命に端を発する激動の余波がヨーロッパ中に広がり、イタリアで国家統一運動の機運が高まり始めていた頃…。
フィレンツェの貴族、バルタザール侯爵家の長男アントニオは、常に家のことを第一に考える品行方正な青年だった。
対照的に次男のレオナルドは自由奔放な熱血漢で、巷の人々との付き合いを通じて国家統一運動への関心を抱くようになり、父であるバルタザール侯爵の不興を買っていた。
正反対の二人だったが、レオナルドは聡明でノーブルな兄を敬愛し、アントニオもまた弟の軽薄に見える言動の内に秘められた情熱と行動力を愛し、二人は強い兄妹愛で結ばれていた。
ある日、侯爵家の遠縁にあたる亡きクレメンティーナ公爵の妻パメラが、バルタザール侯爵に招かれてフィレンツェにやってくる。
元は酒場の歌姫で、親子ほど歳の離れた公爵の四度目の妻となって貴族の列に加わったパメラに、フィレンツェの貴族たちは冷ややかな視線を注ぐ。
しかしパメラが時折見せる血の吹きそうな眼に魅せられたアントニオは、自分を蔑む貴族たちに敢えて挑戦的な態度を取る彼女を支えようと心に決める。
長い屈辱の日々を一人で耐え続けてきたパメラは、そんなアントニオの優しさに安らぎを感じ、彼に惹かれていく。
アントニオからパメラとの結婚を考えていると打ち明けられたレオナルドは、パメラという女は兄がいる穢れのない世界に生きる人間ではないと猛反対するが、アントニオは聞く耳を持たない。
兄の純粋な愛情が破滅を招くことを恐れたレオナルドは、兄のために彼女を奪い取ろうとパメラに近づく。
アントニオを愛するようになっていたパメラだったが、自分の存在が彼の一生を台無しにしてしまうと悟り、レオナルドの誘いに乗ってアントニオに愛想尽かしをするのだった。
パメラとの恋に破れ傷つくアントニオを見るうちに、シュザンテ家のアンジェラは、実は彼を愛していたことに気づく。
また、レオナルドは兄を救うためにパメラに仕掛けた恋が、実は本物であったことを自覚するのだった。
一方、クレメンティーナ公爵の死にパメラが関係しているのではと疑念を抱く男がいた。
パメラの元恋人で憲兵隊将校のオテロ。
彼はパメラを追ってフィレンツェにやってきていた。
それぞれの思いが交錯する中、五月のカーニバルが始まる…。
ショーグルーヴ「Fashionable Empire」
作・演出/稲葉太地
時代や流行の先端を行く洒落者達が集う“Empire(帝国)”を舞台に、時にクールに、時に熱いビートのうねりで人々を魅了する数々の場面で構成するスタイリッシュなショー作品。
花組トップスター・柚香光の持つ都会的で洗練された魅力に焦点を当てると共に、花組生達の多彩な輝きを様々なグルーヴに乗せて、極上のエンターテインメントをお届け致します。

ゆずまどお披露目以来1年ぶりの全ツ。
名作の再演でございます。
名作と銘打ってはいますが、初演があまりにも今は昔すぎて、映像すら残っていないということですから、これはもはや迷作の再演なのか名作の初演なのか大いに迷うところでございます。
2022年10月14〜17日(大阪・梅田芸術劇場)
10月21〜23日(神奈川県民ホール)
10月25日(長野・ホクト文化ホール)
10月26日(長野・サントミューゼ上田市交流文化芸術センター)
10月28〜30日(宮城・名取市文化会館)
11月1〜3日(愛知・名古屋市民会館大ホール)
での公演スケジュール。
専科から高翔元組長・梨花元副組長出演。みとさんは芝居のみ。
裏はバウWSなので、路線スター陣はほとんど全ツ組に入りましたな。
海叶あさひ(研6)が全日程休演。
直近の星組全ツが諸々の不運に見舞われましたから、今回も代役やら、もしもの場合を想定して、いつも以上の対策を練って上演するのでせう。
ハイ

2022年花全ツ版 1975年雪大劇場版
アントニオ/
(バルタザール侯爵家の跡継ぎ)
柚香光/汀夏子
レオナルド/
(アントニオの弟)
水美舞斗/みさとけい・順みつき
レナート・パリアーノ伯爵/
(アントニオの友人)
聖乃あすか/常花代
アンジェラ/
(レナートの許嫁。アントニオの幼なじみ。アントニオに恋心を抱く)
星空美咲/沢かをり
ルチア/
(アンジェラの姉)
春妃うらら/千花さち代
セレーナ/
(アンジェラの妹)
愛蘭みこ/?
セルジオ/
(アンジェラの弟)
――/真咲佳子
マルガレート・シュザンテ伯爵夫人/
(アンジェラの母)
梨花ますみ(専科)/三鷹惠子
バネッサ/
(シュザンテ伯爵家の女中)
美遥あゆ/一本美樹
バルタザール侯爵/
(アントニオとレオナルドの父)
高翔みず希(専科)/大路三千緒
カルロ/
(バルタザール侯爵家の老執事)
航琉ひびき/岸香織
ロベルト/
(カルロの息子。レオナルドの友人)
侑輝大弥/上條あきら
マリア/
(バルタザール侯爵家の家政婦)
凛乃しづか/志都美咲
パメラ・クレメンティーナ公爵夫人/
(亡きクレメンティーナ公爵の妻)
星風まどか/高宮紗千
マリエッタ/
(パメラの小間使い)
七彩はづき/麻路まりこ
オテロ・ダミーコ/
(国家統一運動を取り締まる憲兵隊長。パメラの元恋人)
永久輝せあ/麻実れい
マチルド/
(オテロに想いを寄せる女性)
咲乃深音/麗美花
マンガーノ大佐/
(憲兵隊総司令官)
和海しょう/?
ビットリオ・ジロッティ/
(レオナルドの従兄妹)
愛乃一真/鳳城ひろき・みさとけい
ジュゼッぺ/
(ロベルトの仲間)
龍季澪/夏照子
レンツォ/
(ロベルトの仲間)
翼杏寿/?
パオロ/
()
美空真瑠/丘千明
ジーナ/
(酒場の女主人)
華雅りりか/木花咲耶
マッダレーナ/
(酒場の歌姫)
湖春ひめ花/矢代鴻
マルタ/
(酒場の踊り子)
三空凜花/松方里佳
イザベル/
(酒場の女。ロベルトの恋人)
都姫ここ/瑞穂まり
ミランダ/
(酒場の女)
凛乃しづか/昇路みちる
アリダ/
(酒場の女)
七彩はづき/高ひづる
ディノ/
(酒場の客)
涼葉まれ/?
ジロッティ/
(酒場の客)
青騎司/?
ラドバーニ/
(フィレンツェの貴族)
春矢祐璃/麻樹こずえ
コレッティ/
(フィレンツェの貴族)
華雅りりか/瀬戸千尋
ファルコ/
()
泉まいら/?
エンニオ/
()
和礼彩/?
パリ/
()
南音あきら/?
ザッフィ/
()
湖華詩/?
ルイジ/
()
遼美来/?
※1975年、雪組で汀夏子×高宮沙千トップコンビにより大劇場初演。


花組全ツ「フィレンツェに燃える」 花組「Fashionable Empire」
¥9,900 Blu-ray ライブCD
2022.08.13.Sat
「巡礼の年/Fashionable Empire」

柚香光×星風まどか
ミュージカル「巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜」
作・演出/生田大和
ピアノの魔術師と称され、19世紀初頭のヨーロッパで絶大な人気を博したピアニスト、フランツ・リスト。
超絶技巧に彩られた情熱的な演奏と、女性達を虜にしてやまない類まれな美貌でパリのサロンを席巻し、瞬く間に時代の寵児となった彼が追い求めたものとは…。
ハンガリー人である事を自認しながら、その生涯の中で母国語を話すことができなかったフランツ・リスト。
自身の本質的なアイデンティティである“リスト・フェレンツ”として生きる事をその胸の内で願いながら、一方でカリスマ性を秘めたスター“フランツ・リスト”であることを自ら欲し、そして周囲から求められ…その狭間で生きる人生に次第に葛藤を覚えていく。
自らの“魂”の居場所を探し、ヨーロッパ中を彷徨い続ける若き日の彼の姿を、運命の恋人マリー・ダグー伯爵夫人とのロマンスを中心に、最大の好敵手でもあるショパンとの友情を交えて描く。
自己とは、自分とは。
そして、自分らしく生きるとは何か?を問いかけるミュージカル作品。
1832年、パリ。
フランスは革命という動乱の時代を経てもなお、権力を握り続ける貴族と、台頭著しいブルジョワジーによって牛耳られていた。
毎夜開かれるサロンでは、享楽と所有欲に溺れる貴族がお抱えの芸術家たちに腕前を披露させ、芸術家たちは己の技と魅力で名を揚げるべくしのぎを削っている。
今宵、ル・ヴァイエ侯爵夫人邸サロンに集まった貴婦人たちのお目当ては、フランツ・リスト――。
類まれなる美貌と、ヴィルトォーゾ、すなわち超絶的な技巧を武器に、パリのサロンを席巻している若きピアニストである。
彼がサロンを訪ねるとなれば婦人たちが詰めかけ、炎のように情熱的な演奏は聴くものを夢中にさせるのだった。
誰もが羨む栄光の真っただ中にいるリスト。
しかしライバルであり同志でもあるフレデリック・ショパンは、人気が高まるにつれて本来の自分を見失っていくリストを案じていた。
ショパンは、リストにある批評を見せる。
ダニエル・ステルンというペンネームで書かれたその記事は、リストを礼賛するものではなく、彼が向き合うべき本質が書かれていた。
リストはダニエル・ステルンの正体を聞き出すと、すぐさまその人物、マリー・ダグー伯爵夫人のもとを訪れる。
マリー・ダグー伯爵夫人は社交界の花形と持て囃されていたが、夫のダグー伯爵との仲は冷え切っており、自らの存在意義を求めるかのように男性名を騙ってひそかに文筆活動をしていた。
社交界で本来の自分を偽って生きてきたマリーは、リストの中に同じ苦しみを見出したのだ。
魂の根底で理解し合える女性と巡り合えた喜びに打ち震えるリスト。
この街で求められているのは、本来の自分、“リスト・フェレンツ”ではなく、虚像のフランツ・リストなのだ――そう気づいたリストは、マリーの手を取って出奔する。
こうして二人の“巡礼の年”が始まった。
パリから遠く離れたスイスへ…ただのフェレンツとマリーとして生きる喜びを取り戻していく二人。
しかし幸せな日々は長く続かなかった…。
ショーグルーヴ「Fashionable Empire」
作・演出/稲葉太地
時代や流行の先端を行く洒落者達が集う“Empire(帝国)”を舞台に、時にクールに、時に熱いビートのうねりで人々を魅了する数々の場面で構成するスタイリッシュなショー作品。
花組トップスター・柚香光の持つ都会的で洗練された魅力に焦点を当てると共に、花組生達の多彩な輝きを様々なグルーヴに乗せて、極上のエンターテインメントをお届け致します。

れいまど大劇場2作目。
カレーはトップになってからの大劇場主演作が3作連続で延期やら途中休止やらに見舞われ、未だ全日程完走できたことがございません…

今作こそは4度目の正直なるか…てとこですが、もう初日と新公と千秋楽が上演できればそれで良いよ。それくらいの心境でおりませう。
続く5作目うたかたの再演も発表になり、まぁ再演物での退団はなさそうなので、このコンビ、まだまだ続きそうです。
2022年6月4日〜7月11日(宝塚大劇場)、7月30日〜9月4日(東京宝塚劇場)
での公演スケジュール。
専科から元組長・高翔みず希(研33)がご降臨。専科生として初仕事ですな。
そして退団者。
飛龍つかさ(研11)・若草萌香(研10)・音くり寿(研9)・芹尚英(研8)
前作と同じく4名。
ヤス…

何があったんやおめ。98期やろ。男役10年越えて、いよいよこれからでないかい…

新公主演1回・バウW主演(正確にはメインキャスト)1回。別格路線ではあったけど、最近は牛五郎やらヤッさんやら暑苦しい3枚目系キャラがハマるたそ要員として重宝されてたのに、やっぱそういうの嫌だったのか…

でもおとめの好きだった役にどっちも書いてるから、別にそういう訳でも無さそうだな。当たり役に出会えて満足、思い残すことなし、てことなんでせうか。知らんけど。エトワールを演りたいって夢は叶わなかったね…。
音くり…。
まぁもう我慢できなかったんでしょう。このままどれだけ残ってもエリザ演れる日なんか来ないだろうし、下手すりゃゾフィー演らされて同期のまどかを苛め抜かなきゃならんなんて勘弁して頂戴的な。知らんけど。
前娘1在団時はまだサポート要員として必要だったけど、現娘1はもう自力で立てるしねぇ。学年が上がれば上がるほど濃い役が増えてきて女役への転向を迫られるしねぇ。実力無いのはダメ、でも実力有りすぎてもダメ。ほんと娘役って過酷な世界なのです。知らんけど。
芹尚英。退団公演なのに、ムラ公演途中6/28〜7/5を突如休演。代役当日は宇咲瞬が、6/30〜太凰旬が担当。ご苦労なこったです。
海叶あさひ(研6)が東宝全日程休演。それに伴い新公配役も変更に。
朝葉ことのと琴美くらら(研6)も東宝初日から休演。琴美は8/17より復帰。
組配属された108期生も東京公演から花組生デビュー。
そして…
前作でコノヒトに2番手羽根を背負わせず、コノヒトと同格扱いにして物議を醸した劇団。
今作ではまさかのマイティー2番手羽根デビュー!!!
とわきんぐが3番手羽根を背負い、劇団この2人にしっかりと格差つけてきました。
前作のあの騒ぎは何やったんや…??
単なるスポンサー対策だったのか、予め2人を同格扱いにして様子を見てからどちらを挙げるか決めたのか、アホなファンが抗議の手紙やらメールやら脅迫状やら送りつけた結果のお情け2番手羽根デビューとなったのか。
花組正2番手スターに就任できたこと自体は喜ばしいことやけど、それはつまりもう…先が長くないってことよね?!
そいえば新公初ヒロをゲットしたコノヒトがしれっとスチール初デビューしてるのにクリビツ

コノヒトとコノヒトを差し置いて。まぁもう次期娘1確定なんでせうな。知らんけど。
そして…
2022.03.24.Thu
「冬霞(ふゆがすみ)の巴里」

永久輝せあ
Fantasmagorie「冬霞(ふゆがすみ)の巴里」
作・演出/指田珠子
時は19世紀末パリ、ベル・エポックと呼ばれる都市文化の華やかさとは裏腹に、汚職と貧困が蔓延り、一部の民衆の間には無政府主義の思想が浸透していた。
そんなパリの街へ、青年オクターヴが姉のアンブルと共に帰って来る。
二人の目的は、幼い頃、資産家の父を殺害した母と叔父達への復讐であった。
父の死後、母は叔父と再婚。
姉弟は田舎の寄宿学校を卒業した後、オクターヴは新聞記者に、アンブルは歌手となって暮らしていたが、祖父の葬儀を機にパリへ戻った。
怪しげな下宿に移り住む二人に、素性の分からない男ヴァランタンが近づいて来る。
やがて姉弟の企みは、異父弟ミッシェル、その許嫁エルミーヌをも巻き込んでゆく…。
古代ギリシアの作家アイスキュロスの悲劇作品三部作「オレステイア」をモチーフに、亡霊たち、忘れ去られた記憶、過去と現在、姉と弟の想いが交錯する。
復讐の女神達(エリーニュス)が見下ろすガラス屋根の下、復讐劇の幕が上がる…!
19世紀末のパリ。
ベル・エポックと呼ばれる都市文化の華やかさとは裏腹に、汚職と貧困が蔓延り、一部の民衆の間には無政府主義の思想が浸透していた――。
そんなパリの街へ、青年オクターヴが姉のアンブルと共に帰って来る。
二人の目的は、幼い頃に殺された資産家の父オーギュストの死の真相を探り、復讐を果たすこと――。
姉弟は、母クロエと父の弟ギョームが手を組んで父を亡き者にしたと確信していたが、証拠はなかった。
父の死後間もなくクロエはギョームと再婚し、二人の間にはミッシェルという息子も生まれた。
一方、オクターヴとアンブルは母と叔父への疑惑を胸に秘めたまま、田舎の寄宿学校へ入学、その後オクターヴは新聞記者に、アンブルは歌手となり自立した生活を送っていたが、祖父の葬儀を機にパリへ帰ってきたのだった。
オクターヴとアンブルは、実家のヴァレリー家へは戻らず、下町のうらぶれた下宿に住むことにする。
その下宿は、一風変わった住民達の溜まり場だった。
中でもヴァランタンという一際謎めいた男は、場違いに身なりの良いオクターヴに強い関心を示す…。
祖父の葬儀の日、一家は久し振りに顔を合わせる。
パリ警視庁長官だったギョームは今では警視総監に上り詰め、クロエは社交界の女王と謳われ華やかな生活を満喫していた。
ミッシェルは法学部の学生となり、恋人であるグランジュ家の令嬢、エルミーヌとの婚約が整っていた。
義姉兄との久し振りの再会を心から喜び、婚約者を紹介するミッシェル。
その屈託のない笑顔に、オクターヴとアンブルは自分達が父の死と共に失ったものを見せつけられたように感じる。
そして、父の死を忘れ何事もなかったかのように振る舞う母と叔父への復讐を改めて心に誓うのだった。
カフェ・コンセールで働きながら、父の殺害に関わった人物と接触する機会を待ち続けていたアンブルは、ついにその人物、父のかつての部下ブノワと出会う。
アンブルは美貌を武器に、今や大資産家となったブノワに近づく。
そんなアンブルを、オクターヴは複雑な心境で見詰めるのだった。
深い夜の闇に包まれていくパリの街で、救いを求める姉弟を、エリーニュス(復讐の女神達)が静かに見下ろしていた――。

とわきんぐ、待望の東上初主演

新公主演4回・バウ主演2回(内1回はW主演)を経て、雪から花へ組替え。
みりおの後任としてVISAガールに就任。スポンサーゲット。
そしてついに先の大劇場公演ではコノヒトの2番手羽根デビューに待ったをかけ、まさかの同格サイズの羽根で肩を並べるまでに…


恐るべしっっ不遇の97期出世頭よ。
ま悪いのはコノヒトではなく、全ては劇団(という名のスポンサー?)の意向てやつですが。
2022年3月25日〜4月2日(シアター・ドラマシティ)
4月8日〜14日(東京建物Brillia HALL)での公演スケジュール。
花組新組長・美風舞良お披露目公演。
で肝心のヒロインはというと…やはりコノヒトのようで。
研2のバウヒロ初抜擢から、怖っそろしい勢いで路線街道突っ走っていますが、肝心の新公ヒロはまだ未経験というのが何ともイレギュラー。
ちなみに公演初日は彼女の誕生日

専科から一樹千尋(研50)・紫門ゆりや(研18)が特出。
シモン機関は初の女役かね。
ハイ

オクターヴ/ 永久輝せあ
(新聞記者)
少年オクターヴ/ 初音夢
アンブル/ 星空美咲
(オクターヴの姉。カフェ・コンセールの歌手)
少女アンブル/ 湖春ひめ花
イネス/ 琴美くらら
(オクターヴの亡き姉)
オーギュスト/ 和海しょう
(オクターヴの亡父。百貨店経営で財を成した実業家)
カジミール・ブノワ/ 峰果とわ
(オーギュストのかつての部下)
クロエ/ 紫門ゆりや(専科)
(オクターヴの母。オーギュストの死後、ギョームと再婚)
ギョーム/ 飛龍つかさ
(オーギュストの弟。パリ警視総監)
ミッシェル/ 希波らいと
(ギョームとクロエの息子。法学生)
エルミーヌ・グランジュ/ 愛蘭みこ
(ミッシェルの婚約者。グランジュ家の令嬢)
フェロー男爵夫人/ 春妃うらら
(クロエの昔からの友人)
フェロー男爵/ 和礼彩
(呑気な男爵)
モーリス/ 海叶あさひ
(オクターヴの記者仲間)
ルネ・フィリドール/ 高峰潤
(アンブルの働くカフェ・コンセールの座長)
ムッシュ・ボヌール/ 青騎司
(アンブルの求婚者)
サラ・ルナール/ 美風舞良
(下宿の経営者)
ジャコブ爺/ 一樹千尋(専科)
(下宿の住民。謎の老人)
ヴァランタン/ 聖乃あすか
(下宿の住民。年齢も仕事も不明の怪しい男)
シルヴァン/ 侑輝大弥
(下宿の住民。ヴァランタンに心酔する医学生)
シャルル/ 美空真瑠
(下宿の住民。新聞売り少年)
アンヌ=マリー/ 凛乃しづか
(下宿の住民。未亡人)
テレーズ/ 朝葉ことの
(下宿の住民。踊り子)
バルテルミー/ 紅羽真希
(下宿の住民。傘売り)
エリーニュス ティーシポネー/ 咲乃深音
(復讐の女神)
エリーニュス メガイラ/ 三空凜花
(復讐の女神)
エリーニュス アレークトー/ 芹尚英
(復讐の女神)
元軍人/ 夏希真斗
(ブルジョワの男)
花売り/ 湖華詩
焼き栗売り/ 鏡星珠


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2022.03.22.Tue
花組版「TOP HAT」

柚香光×星風まどか
ミュージカル「TOP HAT」
脚本・演出/齋藤吉正
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースによるハリウッド黄金期のミュージカル映画を舞台化した「TOP HAT」は、2011年のイギリス国内ツアーでの初演以降、ロンドン・ウエストエンドでも600回以上上演され、ローレンス・オリヴィエ賞を3部門受賞するなど、世界中の観客を魅了してきたミュージカル作品です。
2015年の宙組による日本初演も好評を得た本作を、柚香光を中心とした花組にて再演致します。
心躍るダンスと音楽で綴る、小粋でロマンティックなラブストーリーをお楽しみください。
ブロードウェイで活躍するスターダンサーのジェリーは、公演の為訪れたロンドンのホテルでモデルのデイルと出会い一目惚れしてしまう。
デイルの心を射止めようと必死になるジェリーに、彼女も好意を抱き始める。
しかし、ふとした行き違いからデイルはジェリーのことを友人の夫であると勘違い。
誤解が誤解を生み、二人の恋は周囲を巻きこんだ大騒動へと発展していき…。
新作レビューに出演するため、ロンドンにやって来たジェリー・トラバースは、同じホテルに滞在していたデイル・トレモントに一目惚れ。
デイルもまた、陽気でチャーミングなジェリーに心を奪われていくが、ひょんなことからジェリーが友人マッジの夫ホレス・ハードウィックであると誤解してしまう。
そうとは知らないジェリーは、何とかデイルを振り向かせようと躍起になるが、デイルの誤解は新たな誤解を生み、やがて事態は周囲を巻き込んだ大騒動に…。
果たして、ジェリーとデイルの恋の行方は――?

2015年にまぁみりお披露目として上演された本作が、7年の時を経てカムバック。
前回、組配属されたばかりの最下級生研1として出演していたコノカタが、まさかの娘1となって再演に臨みます。
専科から輝月ゆうま氏登板。
カレー・マイティーと夢の95期競演が実現ですな。
花組新副組長・航琉ひびき氏お披露目公演。
桜月のあ(研7)・礼哉りおん(研5)が千秋楽日付で退団。
2022年3月21日〜4月6日(梅田芸術劇場)での公演スケジュール。
ハイ

2022年花組版 2015年宙組版
ジェリー・トラバース/
(ブロードウェイの人気スター)
柚香光/朝夏まなと
モーリス/
(ジェリーのアメリカでのマネージャー)
一之瀬航季/春瀬央季
ジョージ/
(ジェリーの衣装係)
航琉ひびき/星吹彩翔
ホレス・ハードウィック/
(英国人プロデューサー。ジェリーの友人)
水美舞斗/七海ひろき
ベイツ/
(ホレスの付き人)
輝月ゆうま(専科)/寿つかさ
マッジ・ハードウィック/
(ホレスの妻)
音くり寿/純矢ちとせ
デイル・トレモント/
(ファッションモデル)
星風まどか/実咲凜音
アルベルト・べディーニ/
(イタリア人服飾デザイナー)
帆純まひろ/愛月ひかる
カルバート支配人/
(ロンドンのホテル・エクセシオールの支配人)
春矢祐璃/美月悠
リチャード副支配人/
(エクセシオールの副支配人)
羽立光来/星月梨旺
エリス/
(エクセシオールのフロント係)
華雅りりか/大海亜呼
フローラ/
(エクセシオール花店の店員)
糸月雪羽/瀬音リサ
シンプソン/
(エクセシオール花店の店長)
舞月なぎさ/和希そら
ジョン/
(運転手)
涼葉まれ/秋奈るい
サム/
(運転手)
颯美汐紗/朝日奈蒼
御者/
泉まいら/穂稀せり
ドアマン/
南音あきら/朝央れん
ティリー/
(メイド)
詩希すみれ/愛白もあ
ドナ/
(メイド)
美羽愛/愛咲まりあ
リン/
(メイド)
美里玲菜/真みや涼子
サラ/
(メイド)
二葉ゆゆ/遥羽らら
アル/
(ポーター)
涼香希南/美月悠
ジム/
(ポーター)
太凰旬/星吹彩翔
ダン/
(ポーター)
天城れいん/七生眞希
エド/
(ポーター)
一之瀬航季/――
ラッキー/
(ポーター)
愛乃一真/――
ヴィクトリア/
(若い女)
桜月のあ/美桜エリナ
ダグラス/
(若い男)
愛乃一真/澄風なぎ
アリス/
(お金持ちの妻)
都姫ここ/彩花まり
ジョージ/
(お金持ちの夫)
龍季澪/天玲美音
カーラ/
(プリンスシアターで歌う女優)
若草萌香/花音舞
ケニー/
(レビューの司会者)
翼杏寿/天玲美音
レビューガール(シンガー)/
糸月雪羽・鈴美梛なつ紀・都姫ここ/桜音れい・彩花まり・瀬音リサ
コレッリ支配人/
(ホテル・ベネチアの支配人)
航琉ひびき/星吹彩翔
ジャン/
(ホテルのダンサー)
一之瀬航季/和希そら
リズ/
(ホテルのダンサー)
華雅りりか/大海亜呼
アラン/
(ホテルの歌手)
羽立光来/天玲美音
ロベルト/
(ウェイター)
愛乃一真/美月悠
ジュゼッぺ/
(ウェイター)
太凰旬/星月梨旺
クラウディオ/
(ウェイター)
涼葉まれ/春瀬央季
パオロ/
(ウェイター)
天城れいん/七生眞希
クラーラ/
(メイド)
糸月雪羽/瀬音リサ
セレナ/
(メイド)
鈴美梛なつ紀/桜音れい
ヴェラ/
(メイド)
二葉ゆゆ/彩花まり
モニカ/
(メイド)
都姫ここ/美桜エリナ
ソニア/
(客の女)
若草萌香/花音舞
ルイス/
(警察官)
舞月なぎさ/朝央れん
漁師/
一之瀬航季/和希そら
リポーター/
涼香希南・珀斗星来・二葉ゆゆ/朝日奈蒼・朝央れん・里咲しぐれ
メリー/
(サッカレークラブの受付嬢)
鈴美梛なつ紀/桜音れい
※2015年、宙組で朝夏まなと×実咲凜音トップコンビお披露目公演として、梅芸・赤坂ACTシアターで初演。


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