2023.09.03.Sun
「鴛鴦歌合戦/GRAND MIRAGE!」

柚香光×星風まどか
オペレッタ・ジャパネスク「鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)」
〜原作 映画「鴛鴦歌合戦」(c)日活株式会社 監督/マキノ正博 脚本/江戸川浩二〜
脚本・演出/小柳奈穂子
1939年公開の日本映画「鴛鴦歌合戦」は、プログラムピクチャーの名手、マキノ正博監督による、片岡千恵蔵主演のオペレッタ映画。
長屋住まいの貧乏浪人、浅井礼三郎と隣家の娘、お春の恋の鞘当てに、骨董狂いの殿様、峰沢丹波守を巻き込んでの騒動を、宝塚歌劇ならではの、華やかなミュージカル作品としてお届けします。
日本映画史にその名を刻む傑作オペレッタ喜劇の初の舞台化にどうぞご期待ください。
舞台は花咲藩の城下町。
三年振りに歌合戦が開催されるという嬉しい報せに、町は大いに賑わっていた。
堅苦しい宮勤めを嫌う浪人・浅井礼三郎は、木刀削りをしながら貧しくとも気楽に暮らしていた。
彼のまわりでは、隣家に住む傘貼り職人の娘・お春、料亭香川屋の娘・おとみ、親同士が勝手に約束した許嫁・藤尾が恋の鞘当てを繰り広げている。
引く手あまたで困り果てる礼三郎はお春に想いを寄せながらも、気のないそぶりでやり過ごしていた。
お春の父、狂斎は骨董に目がない困り者で、その日の米代すら怪しげな骨董品へ注ぎ込んでいた。
そんな父に腹を立て、歌合戦に出るための晴れ着も買えないと嘆くお春。
礼三郎は笑いながらお春を諭し、生みの親の顔も知らず、育ての父も早くに亡くした自らの身の上を語る。
そして、大切にしている「お守り」を貸してあげるのだった。
所変わって、花咲藩城内。
藩主・峰沢丹波守は藩政に見向きもせず、骨董収集にうつつを抜かしていた。
家臣たちが不満を募らせていると、丹波守の正室・麗姫が現れ、主が政から目を背ける“本当の理由”を説明する。
そして、丹波守を改心させるべく長年行方知れずの「鴛鴦の香合」を探し出すよう依頼する。
そんなある日のこと。
道具屋で狂斎と出会ったことがきっかけとなり、丹波守がお春を見初めてしまい…。
礼三郎とお春の恋の行方はいかに――。
ネオ・ロマンチック・レビュー「GRAND MIRAGE!」
作・演出/岡田敬二
大いなる夢と愛に満ち、宝塚歌劇ならではの美しさと華やかさ、そして品格と馥郁たる香りを湛えたレビュー作品。
カンツォーネの名曲で構成する場面や、柚香光を中心とした花組のダンスの魅力に迫るヴァイタリティ溢れる場面等を展開。
ロマンチック・レビューシリーズ22作目となる本作では、ネオ・ロマンチック・レビューとして、より新鮮で魅力的なレビューの世界をお届け致します。

れいまど大劇場4作目。
カレーは大劇場主演これで6作目、まどちはついに9作目。前任みりおんと並びました。次10作目も確定なことから、任期はおそらく6年半を超え、女帝に次ぐコノヒトの記録(6年7ヶ月)を塗り替えるのでは…と目されております。
花組としては、
コノヒトが専科へ異動し、コノヒトが新生花組の2番手に昇格。2番手羽根デビュー

トプ様のプレサヨナラっぽいコンサートや2番手全ツも決まり、花組もいよいよ変革期に突入でございます。
2023年7月7日〜8月13日(宝塚大劇場)、9月2日〜10月8日(東京宝塚劇場)
での公演スケジュール。
専科から京三紗(研53)・紫門ゆりや(研19)が特出。
退団者は…
航琉ひびき(研17)・和海しょう(研16)・春妃うらら(研13)の3名也。
ハイ
花組副組長辞めすぎ問題。
組長昇格や専科異動などを除いて、ここ10年程で副組長を3年以上務めたのは、花野じゅりあ1人のみ…。
紫峰七海(1年半)→花野じゅりあ(3年4ヶ月)→芽吹幸奈(7ヶ月!!)→冴月瑠那(7ヶ月!!)→美風舞良(組長昇格)→そして航琉(1年8ヶ月!!)
おまいら、そんなキツイのか?!
やる気無いなら最初から引き受けるなよ…。
組子も混乱するやろ。
後任副組長には専科から特出する紫門が組替えして就任。新公主演経験のある路線系管理職の誕生は久しぶりでは…。
コノヒトが無念の全日程休演。
あらら、このまま新公卒業ですか…。までも2回主演したしね。
泉まいら(100期)がムラのみ全休演。
東宝~芝居復帰、ショーは部分休演。
常和紅葉(107期)が東宝初日〜9/5休演。
組配属された109期生がいよいよ花組生デビュー。
ハイ

浅井礼三郎/ 柚香光
(木刀削りで生計を立てる貧乏浪人)
お春/ 星風まどか
(礼三郎と同じ長屋に住む傘貼り職人の娘)
志村狂斎/ 和海しょう
(お春の父。骨董に目がない傘貼り職人)
道具屋六兵衛/ 航琉ひびき
(狂斎が足繫く通う骨董屋の主人)
八兵衛/ 帆純まひろ
(骨董屋の店員)
七緒/ 朝葉ことの

(骨董屋の店員)
峰沢丹波守/ 永久輝せあ
(骨董集めにうつつを抜かす、花咲藩の藩主)
麗姫/ 春妃うらら
(丹波守の正室)
秀千代/ 聖乃あすか
(丹波守の弟)
空丸/ 美空真瑠
(秀千代付きの小姓)
蓮京院/ 京三紗(専科)
(丹波守の母。山寺の尼僧)
天風院/ 美風舞良
(山寺の尼僧)
尼僧/ 琴美くらら
蘇芳/ 紫門ゆりや(専科)
(丹波守の家臣。大老)
浅葱/ 紅羽真希
(丹波守の家臣。大老)
織部/ 高峰潤
(丹波守の家臣。大老)
遠山満右衛門/ 綺城ひか理
(丹波守の家臣。礼三郎の叔父)
おしづ/ 凛乃しづか
(満右衛門の妻)
藤尾/ 美羽愛
(満右衛門の娘。礼三郎の許嫁)
乳母/ 鈴美梛なつ紀
(藤尾の乳母)
医者/ 峰果とわ
(藤尾を診察)
松田松助/ 舞月なぎさ
(丹波守の家臣)
杉浦/ 和礼彩
(丹波守の家臣)
檜山/ 龍季澪
(丹波守の家臣)
武林/ 翼杏寿
(丹波守の家臣)
柳川/ 涼香希南
(丹波守の家臣)
椿/ 南音あきら
(丹波守の家臣)
桜田/ 涼葉まれ
(丹波守の家臣)
桔梗/ 糸月雪羽
(花咲藩の腰元)
浜菊/ 咲乃深音
(花咲藩の腰元)
おとみ/ 星空美咲
(料亭・香川屋の娘)
香川屋宗七/ 羽立光来
(料亭・香川屋の主人)
三吉/ 天城れいん

(料亭・香川屋の丁稚)
乾物屋/ 泉まいら←珀斗星来
(おとみの取り巻き)
炭屋/ 愛乃一真
(おとみの取り巻き)
酒屋/ 海叶あさひ
(おとみの取り巻き)
魚屋/ 太凰旬
(おとみの取り巻き)
小間物屋/ 鏡星珠←天城れいん
(おとみの取り巻き)
米屋/ 夏希真斗
(おとみの取り巻き)
瓦版屋虎三/ 一之瀬航季
(城下町の瓦版屋)
瓦版屋鶴吉/ 侑輝大弥
(城下町の瓦版屋)
つぐみ/ 三空凜花
(城下町の鶯嬢)
ひばり/ 詩希すみれ
(城下町の鶯嬢)
えなが/ 二葉ゆゆ
(城下町の鶯嬢)
めじろ/ 愛蘭みこ
(城下町の鶯嬢)
すずめ/ 美里玲菜
(城下町の鶯嬢)
めぐろ/ 七彩はづき
(城下町の鶯嬢)
熊谷直実/ 峰果とわ
(演目「源平・一ノ谷の戦い」の登場人物)
平敦盛/ 帆純まひろ
(演目「源平・一ノ谷の戦い」の登場人物)
玉織姫/ 朝葉ことの

(演目「源平・一ノ谷の戦い」の登場人物)


「鴛鴦歌合戦」 花組「鴛鴦歌合戦」
原作映画 2023年8月号
2023.04.28.Fri
「二人だけの戦場」

柚香光×星風まどか
ミュージカル・ロマン「二人だけの戦場」
作・演出/正塚晴彦
1994年に一路真輝と花總まり主演により宝塚バウホールで上演された『二人だけの戦場』。
数々の自治州により成り立つ架空の連邦国家を舞台に、理想に燃える青年士官が、国家と個人の狭間で苦悶する姿を、民族が異なるが故に許されない恋、そして彼を支える熱き友情と共に描き出す、ヒューマニズム溢れる物語。
激動の時代の中で育まれる、揺るぎない絆を描く傑作の再演に、柚香光と星風まどかを中心とした花組が挑みます。
連邦政府が統治する旧ルコスタ自治州クロイツェル基地で起きた「上官殺害事件」の裁判が行われる。
被告人の名はティエリー・シンクレア少尉…。
事件が起きる一年前、自治州では連邦からの独立を目指す気運が高まり、連邦軍基地と自治州の少数民族は、いつ戦闘状態に入ってもおかしくはなかった。
そんな時、このクロイツェル基地に二人の新任士官が配属される。
士官学校を優秀な成績で卒業しながら、敢えて辺境のクロイツェル基地への赴任を志願したシンクレアと、友人のクリフォード。
中央の政治に遠い自治州の安定こそ連邦の繁栄につながると判断し、任務への情熱を持つシンクレアだったが、ある時ノヴァロら、連邦兵士たちに絡まれていたライラという娘を助けたことから彼の人生は大きく変わっていく。
聡明で美しく、自由奔放な少数民族の娘であるライラとシンクレアはたちまち惹かれ合うものを感じ、それが激しい愛に変わるのに長い時間はかからなかった。
ライラの父シュトロゼックは旧ルコスタ州議会の議長、兄のアルヴァは独立を目指す闘士であった。
一触即発の連邦軍とルコスタ民族の緩衝材になっていたのが、シュトロゼックと基地の司令官であるハウザー大佐の親交であった。
だが無益な争いを避けようとする両者の思惑も、民族の主権を奪われた人たちには通じなかった…。
シンクレアはお互いの違いを認め合いながら、平和に暮らしてゆけるようになることを願っていたが――。

名作の再演。
初演は一路真輝トップ時代に、一路が星から異動してきた花總まりと初めて組んだ作品。
一路の初代相手役・紫ともの退団を経て、女帝が2代目パートナーとなり、その年の名古屋公演は2人の事実上のお披露目に。
あれから29年…。
2023年4月29〜5月6日(梅田芸術劇場メインホール)
5月13〜19日(東京建物Brillia HALL)
での公演スケジュール。
星組から3年ぶりに帰ってきたあかさん花組再デビュー作。
専科からさおたさん・りんきらが特出。
りんきら、専科異動後の出演作が4作続けて正塚作品。
正塚センセの新ミューズなのでせうか。
ハイ

2023年花組版 1994年雪組版
ティエリー・シンクレア/
(辺境のクロイツェル基地に配属された新任士官)
柚香光/一路真輝
クリフォード・テリジェン/
(新任士官。シンクレアの親友)
永久輝せあ/轟悠
ハウザー大佐/
(クロイツェル基地の司令官)
凛城きら(専科)/古代みず希
クェイド少佐/
(クロイツェル基地の副司令官)
航琉ひびき/泉つかさ
ラシュモア軍曹/
(クロイツェル基地の古参兵)
羽立光来/葛城七穂
ノヴァロ/
(シンクレアに反抗する兵士)
綺城ひか理/矢吹翔
ダルトン/
(シンクレアに反抗する兵士)
天城れいん/朝景るい
ザッカ/
(シンクレアに反抗する兵士)
鏡星珠/??
エロル・グリフィン/
(ノヴァロの元上官)
舞月なぎさ/真汐いづる
憲兵隊長/
(レトリオ曹長)
和礼彩/高倉京
兵士/
海叶あさひ/眉月凰
検事/
(軍事法廷の検事)
峰果とわ/風早優
作家/
(シンクレアにインタビューする)
高峰潤/安蘭けい
ライラ/
(少数民族の娘。シンクレアと恋におちる)
星風まどか/花總まり
シュトロゼック/
(ライラの父。州議会議長)
高翔みず希(専科)/汝鳥伶(専科)
アルヴァ/
(ライラの兄。過激派の闘士)
希波らいと/和央ようか
シーク/
(ロマの男)
高峰潤/安蘭けい
リサ/
(ロマの娘)
愛蘭みこ/毬丘智美
オルネイラ/
(ロマの娘)
春妃うらら/??
アイザック/
(町の男)
龍季澪/??
ルディ/
(町の男)
涼葉まれ/??
ザカレフ/
()
南音あきら/??
レナ/
(ロマの娘)
凛乃しづか/朝霧舞
ラチニナ/
()
初音夢/??
アルメイラ/
(ロマの娘)
鈴美梛なつ紀/??
ラナ/
()
湖春ひめ花/??
エルサ/
(ロマの娘。ラシュモア軍曹の恋人)
朝葉ことの/小乙女幸
フラウ/
()
三空凜花/花彩ひとみ
※1994年、雪組で一路真輝×花總まりコンビによりバウホール・日本青年館で初演。同年、愛知厚生年金会館で続演。


花組「二人だけの戦場」 花組「二人だけの戦場」
¥9,900 Blu-ray 特別編集号
2022.12.29.Thu
宝塚パーソナルカレンダー2023 IN 花組


ハイ
2022年の花組を振り返る。
■「元禄バロックロック」「The Fascination(ザファシネイション)!」(1〜2月)
・柚香クロノスケ✖星風キラトップコンビお披露目東宝またも長期休演&無念の新公ナッシング
・水美舞斗まさかの2番手羽根ナッシング&永久輝せあと同格扱い非難轟々
・優波慧ようやく研12で待望退団歓喜!!
・咲乃深音初エトワール
・高翔みず希 専科へ 2/7〜
・美風舞良 新組長に昇格 2/7〜
・航琉ひびき 新副組長に就任 2/7〜
□梅田芸術劇場公演「TOP HAT」(3〜4月)
・柚香ジェリー✖星風デイル再演
・水美ホレス✖音マッジ✖帆純ベディーニ抜擢
□ドラマシティ・東京建物BrilliaHALL公演「冬霞(ふゆがすみ)の巴里」(3〜4月)
・永久輝オクターヴ東上初主演✖星空アンブル2度目東上ヒロイン
・愛蘭みこ大役抜擢
■「巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜」「Fashionable Empire」(6〜9月)
・水美ショパン待望2番手羽根&永久輝ジョルジュ3番手羽根デビュー格差
・飛龍つかさ(研11)&音くり寿(研9)無念✖若草萌香(研10)退団エトワール
・新公主演コンビ侑輝大弥✖星空美咲意外初抜擢
・組配属108期東宝〜花組生デビューもまたも初日延期に途中長期休演千秋楽のみ上演
□バウホール公演「殉情(じゅんじょう)」(10月)
・帆純佐助バウWS初主演✖ヒロイン朝葉春琴初抜擢
□全国ツアー公演「フィレンツェに燃える」「Fashionable Empire」(10〜11月)
・柚香アントニオ✖星風パメラ✖水美レオナルド✖星空アンジェラ名作再演
・咲乃深音2度めエトワール
□バウホール公演「殉情(じゅんじょう)」(10〜11月)
・一之瀬佐助バウWS初主演✖ヒロイン美羽春琴はいからさんコンビ再び
●新人公演主演コンビ
侑輝大弥×星空美咲 (巡礼の年) ※ムラのみ
●エトワール
咲乃深音 (The Fascination!)
若草萌香 (Fashionable Empire)
咲乃深音 (Fashionable Empire全ツ)
●2022年末時点での花組の番手
柚香光 (研14)
星風まどか (研9)
水美舞斗 (研14) 〜4/27
永久輝せあ (研12)
聖乃あすか (研9)
綺城ひか理 (研12) 2/13〜
帆純まひろ(研10)・一之瀬航季(研9)
侑輝大弥(研7)・希波らいと(研6)


「宝塚パーソナル卓上カレンダー」 「宝塚パーソナルカレンダー」
柚香光 水美舞斗
2022.10.14.Fri
「フィレンツェに燃える/Fashionable Empire」

柚香光×星風まどか
ミュージカル・ロマンス「フィレンツェに燃える」
作/柴田侑宏 演出/大野拓史
国家統一運動が起こり始めた1850年頃のイタリア、フィレンツェ。
侯爵家の長男で、聡明で高潔な貴公子アントニオは、酒場の歌姫から貴族の未亡人となったパメラと出会い、その想いの深い瞳に魅入られ恋に落ちる。
アントニオとは対照的に奔放な性格の侯爵家の次男レオナルドは、パメラが兄を破滅に導く悪女であると考え、二人を引き離す為に偽りの恋を仕掛けるのだが…。
1975年に雪組で上演され絶賛を博した『フィレンツェに燃える』。
愛の二面性をテーマに描かれた哀感溢れるミュージカル作品の初の再演に、柚香光を中心とした花組が挑みます。
フランス革命に端を発する激動の余波がヨーロッパ中に広がり、イタリアで国家統一運動の機運が高まり始めていた頃…。
フィレンツェの貴族、バルタザール侯爵家の長男アントニオは、常に家のことを第一に考える品行方正な青年だった。
対照的に次男のレオナルドは自由奔放な熱血漢で、巷の人々との付き合いを通じて国家統一運動への関心を抱くようになり、父であるバルタザール侯爵の不興を買っていた。
正反対の二人だったが、レオナルドは聡明でノーブルな兄を敬愛し、アントニオもまた弟の軽薄に見える言動の内に秘められた情熱と行動力を愛し、二人は強い兄弟愛で結ばれていた。
ある日、侯爵家の遠縁にあたる亡きクレメンティーナ公爵の妻パメラが、バルタザール侯爵に招かれてフィレンツェにやってくる。
元は酒場の歌姫で、親子ほど歳の離れた公爵の四度目の妻となって貴族の列に加わったパメラに、フィレンツェの貴族たちは冷ややかな視線を注ぐ。
しかしパメラが時折見せる血の吹きそうな眼に魅せられたアントニオは、自分を蔑む貴族たちに敢えて挑戦的な態度を取る彼女を支えようと心に決める。
長い屈辱の日々を一人で耐え続けてきたパメラは、そんなアントニオの優しさに安らぎを感じ、彼に惹かれていく。
アントニオからパメラとの結婚を考えていると打ち明けられたレオナルドは、パメラという女は兄がいる穢れのない世界に生きる人間ではないと猛反対するが、アントニオは聞く耳を持たない。
兄の純粋な愛情が破滅を招くことを恐れたレオナルドは、兄のために彼女を奪い取ろうとパメラに近づく。
アントニオを愛するようになっていたパメラだったが、自分の存在が彼の一生を台無しにしてしまうと悟り、レオナルドの誘いに乗ってアントニオに愛想尽かしをするのだった。
パメラとの恋に破れ傷つくアントニオを見るうちに、シュザンテ家のアンジェラは、実は彼を愛していたことに気づく。
また、レオナルドは兄を救うためにパメラに仕掛けた恋が、実は本物であったことを自覚するのだった。
一方、クレメンティーナ公爵の死にパメラが関係しているのではと疑念を抱く男がいた。
パメラの元恋人で憲兵隊将校のオテロ。
彼はパメラを追ってフィレンツェにやってきていた。
それぞれの思いが交錯する中、五月のカーニバルが始まる…。
ショーグルーヴ「Fashionable Empire」
作・演出/稲葉太地
時代や流行の先端を行く洒落者達が集う“Empire(帝国)”を舞台に、時にクールに、時に熱いビートのうねりで人々を魅了する数々の場面で構成するスタイリッシュなショー作品。
花組トップスター・柚香光の持つ都会的で洗練された魅力に焦点を当てると共に、花組生達の多彩な輝きを様々なグルーヴに乗せて、極上のエンターテインメントをお届け致します。

ゆずまどお披露目以来1年ぶりの全ツ。
名作の再演でございます。
名作と銘打ってはいますが、初演があまりにも今は昔すぎて、映像すら残っていないということですから、これはもはや迷作の再演なのか名作の初演なのか大いに迷うところでございます。
2022年10月14〜17日(大阪・梅田芸術劇場)
10月21〜23日(神奈川県民ホール)
10月25日(長野・ホクト文化ホール)
10月26日(長野・サントミューゼ上田市交流文化芸術センター)
10月28〜30日(宮城・名取市文化会館)
11月1〜3日(愛知・名古屋市民会館大ホール)
での公演スケジュール。
専科から高翔元組長・梨花元副組長出演。みとさんは芝居のみ。
裏はバウWSなので、路線スター陣はほとんど全ツ組に入りましたな。
海叶あさひ(研6)が全日程休演。
直近の星組全ツが諸々の不運に見舞われましたから、今回も代役やら、もしもの場合を想定して、いつも以上の対策を練って上演するのでせう。
ハイ

2022年花全ツ版 1975年雪大劇場版
アントニオ/
(バルタザール侯爵家の跡継ぎ)
柚香光/汀夏子
レオナルド/
(アントニオの弟)
水美舞斗/みさとけい・順みつき
レナート・パリアーノ伯爵/
(アントニオの友人)
聖乃あすか/常花代
アンジェラ/
(アントニオ、レオナルドの幼馴染)
星空美咲/沢かをり
ルチア/
(アンジェラの姉)
春妃うらら/千花さち代
セレーナ/
(アンジェラの妹)
愛蘭みこ/?
セルジオ/
(アンジェラの弟)
――/真咲佳子
マルガレート・シュザンテ伯爵夫人/
(アンジェラの母)
梨花ますみ(専科)/三鷹惠子
バネッサ/
(シュザンテ伯爵家のメイド)
美遥あゆ/一本美樹
ビットリオ/
(アントニオとレオナルドの従兄弟)
愛乃一真/鳳城ひろき・みさとけい
バルタザール侯爵/
(アントニオとレオナルドの父)
高翔みず希(専科)/大路三千緒
マリア/
(バルタザール侯爵家のメイド)
凛乃しづか/志都美咲
カルロ/
(バルタザール侯爵家の老執事)
航琉ひびき/岸香織
ロベルト/
(カルロの息子)
侑輝大弥/上條あきら
ジュゼッぺ/
(ロベルトの仲間)
龍季澪/夏照子
レンツォ/
(ロベルトの仲間)
翼杏寿/?
パオロ/
(ロベルトの仲間)
美空真瑠/丘千明
パメラ・クレメンティーナ公爵夫人/
(亡きクレメンティーナ公爵の妻)
星風まどか/高宮紗千
マリエッタ/
(パメラの小間使い)
七彩はづき/麻路まりこ
オテロ・ダミーコ/
(国家統一運動を取り締まる憲兵隊長。パメラの元恋人)
永久輝せあ/麻実れい
マチルド/
(オテロの愛人)
咲乃深音/麗美花
マンガーノ大佐/
(憲兵隊総司令官)
和海しょう/?
ファルコ/
(憲兵隊員)
泉まいら/?
エンニオ/
(憲兵隊員)
和礼彩/?
ジーナ/
(酒場の女主人)
華雅りりか/木花咲耶
マッダレーナ/
(酒場の歌姫)
湖春ひめ花/矢代鴻
イザベル/
(酒場の女。ロベルトの恋人)
都姫ここ/瑞穂まり
アリダ/
(酒場の女)
七彩はづき/高ひづる
ミランダ/
(酒場の女)
凛乃しづか/昇路みちる
マルタ/
(酒場の女)
三空凜花/松方里佳
ディノ/
(酒場の客)
涼葉まれ/?
ジロッティ/
(酒場の客)
青騎司/?
ルイジ/
(酒場の客)
遼美来/?
アルド/
(酒場の客)
瀬七波いろ/?
コレッティ/
(フィレンツェの貴族)
華雅りりか/瀬戸千尋
ラドバーニ/
(フィレンツェの貴族)
春矢祐璃/麻樹こずえ
パリ/
(街の男)
南音あきら/?
ザッフィ/
(街の女)
湖華詩/?
淑女/
湖春ひめ花・七彩はづき/
※1975年、雪組で汀夏子×高宮沙千トップコンビにより大劇場初演。


花組全ツ「フィレンツェに燃える」 花組「Fashionable Empire」
¥9,900 Blu-ray ライブCD
2022.08.13.Sat
「巡礼の年/Fashionable Empire」

柚香光×星風まどか
ミュージカル「巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜」
作・演出/生田大和
ピアノの魔術師と称され、19世紀初頭のヨーロッパで絶大な人気を博したピアニスト、フランツ・リスト。
超絶技巧に彩られた情熱的な演奏と、女性達を虜にしてやまない類まれな美貌でパリのサロンを席巻し、瞬く間に時代の寵児となった彼が追い求めたものとは…。
ハンガリー人である事を自認しながら、その生涯の中で母国語を話すことができなかったフランツ・リスト。
自身の本質的なアイデンティティである“リスト・フェレンツ”として生きる事をその胸の内で願いながら、一方でカリスマ性を秘めたスター“フランツ・リスト”であることを自ら欲し、そして周囲から求められ…その狭間で生きる人生に次第に葛藤を覚えていく。
自らの“魂”の居場所を探し、ヨーロッパ中を彷徨い続ける若き日の彼の姿を、運命の恋人マリー・ダグー伯爵夫人とのロマンスを中心に、最大の好敵手でもあるショパンとの友情を交えて描く。
自己とは、自分とは。
そして、自分らしく生きるとは何か?を問いかけるミュージカル作品。
1832年、パリ。
フランスは革命という動乱の時代を経てもなお、権力を握り続ける貴族と、台頭著しいブルジョワジーによって牛耳られていた。
毎夜開かれるサロンでは、享楽と所有欲に溺れる貴族がお抱えの芸術家たちに腕前を披露させ、芸術家たちは己の技と魅力で名を揚げるべくしのぎを削っている。
今宵、ル・ヴァイエ侯爵夫人邸サロンに集まった貴婦人たちのお目当ては、フランツ・リスト――。
類まれなる美貌と、ヴィルトォーゾ、すなわち超絶的な技巧を武器に、パリのサロンを席巻している若きピアニストである。
彼がサロンを訪ねるとなれば婦人たちが詰めかけ、炎のように情熱的な演奏は聴くものを夢中にさせるのだった。
誰もが羨む栄光の真っただ中にいるリスト。
しかしライバルであり同志でもあるフレデリック・ショパンは、人気が高まるにつれて本来の自分を見失っていくリストを案じていた。
ショパンは、リストにある批評を見せる。
ダニエル・ステルンというペンネームで書かれたその記事は、リストを礼賛するものではなく、彼が向き合うべき本質が書かれていた。
リストはダニエル・ステルンの正体を聞き出すと、すぐさまその人物、マリー・ダグー伯爵夫人のもとを訪れる。
マリー・ダグー伯爵夫人は社交界の花形と持て囃されていたが、夫のダグー伯爵との仲は冷え切っており、自らの存在意義を求めるかのように男性名を騙ってひそかに文筆活動をしていた。
社交界で本来の自分を偽って生きてきたマリーは、リストの中に同じ苦しみを見出したのだ。
魂の根底で理解し合える女性と巡り合えた喜びに打ち震えるリスト。
この街で求められているのは、本来の自分、“リスト・フェレンツ”ではなく、虚像のフランツ・リストなのだ――そう気づいたリストは、マリーの手を取って出奔する。
こうして二人の“巡礼の年”が始まった。
パリから遠く離れたスイスへ…ただのフェレンツとマリーとして生きる喜びを取り戻していく二人。
しかし幸せな日々は長く続かなかった…。
ショーグルーヴ「Fashionable Empire」
作・演出/稲葉太地
時代や流行の先端を行く洒落者達が集う“Empire(帝国)”を舞台に、時にクールに、時に熱いビートのうねりで人々を魅了する数々の場面で構成するスタイリッシュなショー作品。
花組トップスター・柚香光の持つ都会的で洗練された魅力に焦点を当てると共に、花組生達の多彩な輝きを様々なグルーヴに乗せて、極上のエンターテインメントをお届け致します。

れいまど大劇場2作目。
カレーはトップになってからの大劇場主演作が3作連続で延期やら途中休止やらに見舞われ、未だ全日程完走できたことがございません…

今作こそは4度目の正直なるか…てとこですが、もう初日と新公と千秋楽が上演できればそれで良いよ。それくらいの心境でおりませう。
続く5作目うたかたの再演も発表になり、まぁ再演物での退団はなさそうなので、このコンビ、まだまだ続きそうです。
2022年6月4日〜7月11日(宝塚大劇場)、7月30日〜9月4日(東京宝塚劇場)
での公演スケジュール。
専科から元組長・高翔みず希(研33)がご降臨。専科生として初仕事ですな。
そして退団者。
飛龍つかさ(研11)・若草萌香(研10)・音くり寿(研9)・芹尚英(研8)
前作と同じく4名。
ヤス…

何があったんやおめ。98期やろ。男役10年越えて、いよいよこれからでないかい…

新公主演1回・バウW主演(正確にはメインキャスト)1回。別格路線ではあったけど、最近は牛五郎やらヤッさんやら暑苦しい3枚目系キャラがハマるたそ要員として重宝されてたのに、やっぱそういうの嫌だったのか…

でもおとめの好きだった役にどっちも書いてるから、別にそういう訳でも無さそうだな。当たり役に出会えて満足、思い残すことなし、てことなんでせうか。知らんけど。エトワールを演りたいって夢は叶わなかったね…。
音くり…。
まぁもう我慢できなかったんでしょう。このままどれだけ残ってもエリザ演れる日なんか来ないだろうし、下手すりゃゾフィー演らされて同期のまどかを苛め抜かなきゃならんなんて勘弁して頂戴的な。知らんけど。
前娘1在団時はまだサポート要員として必要だったけど、現娘1はもう自力で立てるしねぇ。学年が上がれば上がるほど濃い役が増えてきて女役への転向を迫られるしねぇ。実力無いのはダメ、でも実力有りすぎてもダメ。ほんと娘役って過酷な世界なのです。知らんけど。
芹尚英。退団公演なのに、ムラ公演途中6/28〜7/5を突如休演。代役当日は宇咲瞬が、6/30〜太凰旬が担当。ご苦労なこったです。
海叶あさひ(研6)が東宝全日程休演。それに伴い新公配役も変更に。
朝葉ことのと琴美くらら(研6)も東宝初日から休演。琴美は8/17より復帰。
組配属された108期生も東京公演から花組生デビュー。
そして…
前作でコノヒトに2番手羽根を背負わせず、コノヒトと同格扱いにして物議を醸した劇団。
今作ではまさかのマイティー2番手羽根デビュー!!!
とわきんぐが3番手羽根を背負い、劇団この2人にしっかりと格差つけてきました。
前作のあの騒ぎは何やったんや…??
単なるスポンサー対策だったのか、予め2人を同格扱いにして様子を見てからどちらを挙げるか決めたのか、アホなファンが抗議の手紙やらメールやら脅迫状やら送りつけた結果のお情け2番手羽根デビューとなったのか。
花組正2番手スターに就任できたこと自体は喜ばしいことやけど、それはつまりもう…先が長くないってことよね?!
そいえば新公初ヒロをゲットしたコノヒトがしれっとスチール初デビューしてるのにクリビツ

コノヒトとコノヒトを差し置いて。まぁもう次期娘1確定なんでせうな。知らんけど。
そして…